「温泉止まる」「池が干上がる」熊本地震で地下水脈に「異変」 水道8割「地下水」の熊本に戸惑い広がる

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   熊本地震の発生以降、地下水脈の「異変」を訴える声が次々と上がっている。阿蘇市内にある内牧温泉では、5~6軒の旅館で「お湯が出ない」状態になった。また、観光地として知られる水前寺成趣園(熊本市)でも、池の水が干上がってしまった。

   地下水脈の変化が及ぼすこうした影響について、専門家は「地球のシステム上は自然な現象」だと説明するが、関係者からは戸惑いの声が止まない。

  • 池の水が干上がった水前寺公園の風景(画像は水前寺成趣園提供)
    池の水が干上がった水前寺公園の風景(画像は水前寺成趣園提供)

地盤のズレで「湯がせき止められた」

   内牧温泉にある温泉旅館「蘇山郷(そざんきょう)」の担当者によると、16年4月16日に発生した「本震」後、内牧地区にある5~6軒の旅館でお湯が出なくなった。一方で、地震の影響で湯量が急増した旅館や、枯渇していた泉源から急に大量の湯が湧きだした例も出ているという。

   蘇山郷も湯が出ないため営業を休止しており、同館が調査したところ、「深さ50メートルほどの箇所で地盤にズレがあり、湯がせき止められた状態になっていた」という。さらに同館の担当者は、「これまで使用していた泉源をあきらめ、新しく温泉を掘り直す方向で検討を進めている旅館が多い」と頭を抱えている。

   神奈川県温泉地学研究所の研究者は4月27日のJ-CASTニュースの取材に対し、湯が止まった理由について、「大きな地震による地盤の隆起や沈下などの影響で、湯の通り道が物理的にふさがった可能性がある」と説明した。

   内牧温泉だけではなく、景勝地として有名な水前寺成趣園の湧水池も、地震の影響で水が干上がった。同園の総務担当者に話を聞くと、池の水が枯れたのは4月17日の早朝から。広さ1万平方メートルの池のうち、8割ほどの部分で池底が露出した状態になったという。

「16日未明の地震の直後に、近くに住む関係者が池の様子を見に行ったのですが、その時点ですでに池の様子に異変があったとの報告を受けています。その後、夜が明けたときには、すっかり水が干上がっていました。応急処置として、井戸から引いた水をポンプで池に入れているのですが、水位は一向に回復する様子はありません」

   担当者は、水が枯れた原因は不明としつつも、「地震の影響で(湧水の)水脈が移動したか、地質が変化して水を溜められなくなった可能性がある」と推測する。園は16日から休園中で、被害箇所の復旧を進めつつ、余震の状況などを見ながら再開時期を検討するという。

「地下水が濁っていても、人体に害を及ぼす可能性は低い」

   豊富な地下水資源を持つ熊本県は、水道水源の8割を地下水に依存している。そのため、今回の地震が地下水脈に与えた影響は、「生活用水」や「飲料水」にも及んでいる。

   熊本市の生活衛生課は取材に対し、「14日の『前震』後に地下水の濁りが報告された」として、地下水の異変が「水道事業の復旧を遅らせる一因となった」と説明する。

   また、井戸水などの水質検査を実施している熊本市の再春館「安心・安全」研究所によると、「地震の発生以降、飲用水を検査して欲しいとの依頼は明らかに増えた」。検査した水の多くは飲用基準を満たしていたというが、中には濁りが確認されるなど、基準を満たさない水も見つかったという。

   地震の影響で地下水の濁りが発生した件について、産業技術総合研究所の丸井敦尚(あつなお)地下水研究グループ長は取材に対し、

「熊本地方は火山地域のため、地中にヒ素などの有毒物質がほとんど含まれていません。そのため、地震によって地下水に砂や泥が交じったとしても、人体に害を及ぼす可能性は低いでしょう」

と説明する。その上で、地下水そのものの「見た目の変化」よりも、汲み上げた地下水を貯めた浄水場が地震の影響で破損し、有毒物質が混入してしまった場合の方が「安全上のリスクが高い」と指摘。「地下水について、あまりうがった見方をしないで欲しい」とも訴えた。

   丸井氏は続けて、

「地震の影響で地下水の供給・循環システムに変化が生まれ、湧き水が枯渇したり、温泉の湯量に影響が出たりするのは当り前の現象です。人間の側からすれば大きな損失になりますが、地球のシステム上は自然な動きです」

とも話した。

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