地方空港でドラマ生み続ける「ガラス越しの電話」 スマホ全盛でも消えない「別れの演出」

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   離れて暮らす恋人同士が別れ際、震えた手で受話器を握りながら会話を交わす――。こんな切ないシーンを想像してしまいそうなサービスが、日本各地の空港に設けられている。

   それは保安検査場を通った搭乗客が、見送りに来た人とガラス越しに会話できる「インターホン」だ。「もしもしコーナー」「グッバイコーナー」「おなごりホン」などと呼ばれ、空港に訪れる人から密かに人気を集めている。

  • 別れを「ドラマティック」に演出する(写真は秋田空港のおなごりホン。空港公式サイトより)
    別れを「ドラマティック」に演出する(写真は秋田空港のおなごりホン。空港公式サイトより)

搭乗ロビーと待合エリアで相手を見ながら最後の会話

   「何か伝え忘れはありませんか?」――秋田空港が公式サイトで、そう呼びかけたのは2010年6月8日のことだ。この日、「おなごりホン」が国内線ビル2階の搭乗ロビーと待合ロビーをガラス越しに「つないだ」ことが発表された。

   おなごりホンを使えば、保安検査を通って搭乗ロビーにいる客が待合エリアにいる見送りの人と、互いの姿を見ながら直接会話できる。もちろん誰でもタダで自由に利用可能だ。設置したのは同空港を管理・運営する秋田空港ターミナルビル。同社の社員が「名残惜しい」とインターホン、2つの言葉を掛け合わせて名付けた。

「実は以前、搭乗ロビーのガラスは防音ガラスだったんです。それで、お客様から『最後まで(見送る人と)会話できない』『最後まで会話したい』という声が寄せられまして......」

   同社の担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、こう話す。設置から6年を経てもなお利用者は多く、「大変好評頂いております。撤去する予定はありません」と明かす。

   主な利用者層について尋ねると、「私の見る限りでは、お孫さんとの会話に使われている方が多いですね」との回答。帰省先をもうすぐ発つ家族とそれを見送る両親の心温まるやり取りが想像できる。

   では、名残惜しそうに愛を確かめ合う恋人の姿は見られないのか。

「確かに、以前はありました。しかし、携帯電話やスマートフォンがここまで普及したので、最近あまり見ないですね。若い方はスマホで済ませてしまうのではないでしょうか」

「またぐるがらねぇ」と小学生が泣きながら......

   おなごりホンのようなインターホンはかつて日本各地の空港に存在したが、その多くが現在までに姿を消している。「スマートフォンの普及」が原因なのかどうかは、分からない。

   しかし、J-CASTニュースが調べると、秋田空港以外にも残されている空港がいくつかあった。

   例えば、函館空港や能登空港、宮崎空港では「もしもしコーナー」というサービス名で親しまれている。仙台空港では「また逢う日まで」、新潟空港では「おなごりコール」、松山空港では「またネ.コール」、長崎空港では「グッバイコーナー」と呼ばれている。もちろん機能は、おなごりホンと変わりない。

   そんなインターホンはツイッター上でも「妄想がはかどる」「素敵なサービス」としばしば話題に。使った人、使われている様子を見た人からの「体験談」も寄せられている。

「遠恋してるとき実際使って泣きながらバイバイした...」
「(友人と)もしもしコーナーでずっと話してた」
「『またぐるがらねぇええ』って小学生たちがわんわん泣きながら会話してた」

   シチュエーションは様々だが、いずれも誰かが誰かを見送ったり、見送られたりする光景だ。大都市の大空港では、顔を合わしながら最後のあいさつをすることは難しいが、「ガラス越しの電話」は地方空港ならではの「別れの演出装置」となっているようだ。

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