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逃げ惑う舞妓はん 「京都・先斗(ぽんと)町火事」で海老蔵も心配

   京都の繁華街「先斗町(ぽんとちょう)」の飲食店で2016年7月5日夜に火災が起きた。119番通報があり、4時間後にほぼ消し止められた。複数の報道によると、出火当時の店内には40人ほどの客がいて、消防が避難誘導を行い、炎は近隣に燃え移るなど、現場は一時騒然となった。

   先斗町は市中心部を流れる鴨川沿いにあり、京都の中でも特に風情ある場所として人気が高い。現場付近の人や、現地を知る人からと見られる報告がネット上で出ている。また、芸妓・舞妓が踊りの練習をする歌舞練場があることでも知られ、縁が深い歌舞伎役者・市川海老蔵さんはブログで心を痛めていた。

  • ツイッターには火災現場を撮影した写真が複数投稿された
    ツイッターには火災現場を撮影した写真が複数投稿された
  • ツイッターには火災現場を撮影した写真が複数投稿された

「先斗町つったらけっこう密集してる地域やんけ」

   火災は京都市中京区先斗町通りにある2階建ての飲食店「茜屋純心軒」で起きた。5日19時すぎ、店員から「1階の厨房が燃えている」と通報があった。同店の約220平方メートルと、南隣の飲食店1店約70平方メートルが燃え、出火元の店内にいた約40人の客や、現場付近にいた人々は避難誘導された。約4時間後の23時すぎにほぼ鎮火され、京都府警が出火原因を詳しく調べている。

   出火した店の男性店員1人がガラス片で手を切るけがをしたほか、近くにいた女性1人が煙を吸い、2人とも病院に搬送された。

   先斗町は京都の中心部にある情緒ある場所で、地元の人に馴染みが深く、観光客からの人気も高い。幅2~3メートルほどの細い道の両側に日本料理店などが立ち並んでおり、木造建築が密集している。そのため、現場を知っていると思われるネットユーザーからは20時前後ごろから、

「先斗町で火事とな!あの辺の建物の密集度からして延焼したら大火事になること間違いなしちゃうの??」
「先斗町つったらけっこう密集してる地域やんけ」
「やな予感しかしない・・・」
「火は消えたようですがとても心配です...」

と、被害の拡大を心配する声が相次いだ。

   また同時間帯、現場からそう遠くない場所にいたと思われるユーザーからは

「ヘリやら消防車やら賑やかやなあと思ったら、先斗町で火災発生とか。 大事やないといいけど」
「先斗町の川床来たら、火事で一時避難。今さらにけむりやばすぎて」

と、騒然とした様子を伝える報告も複数出た。

「顔見世は先斗町の歌舞練場でとの噂もあるので、心配」

   出火した店から北へ4軒隣の約20メートル先には、芸妓・舞妓が舞踊を披露する先斗町歌舞練場がある。インターネットで公開されたテレビ局の現場報道映像には、煙の中から数十人が避難する様子が映されており、その中には舞妓の衣装と化粧をまとった女性の姿もあった。

   友人から先斗町の火事を知ったという市川海老蔵さんは、5日22時26分に更新したブログで、

「南座が工事なので顔見世は先斗町の歌舞練場でとの噂もあるので、心配です。先斗町は素敵な所だから心が痛む... 最近は八坂神社さんも何やらあったので京都好きな私としては心配でなりません。どうか大きな被害が出ない事を願います」

とメッセージを送り、6日10時15分の更新時にも「すごく心配」と伝えていた。