2024年 4月 23日 (火)

株価1500円が今や2円 こんな会社の「生き残り条件」とは

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   東京証券取引所JASDAQ市場に上場する、ダイヤモンドを製造・販売する「サハダイヤモンド」の株価が「とうとう1円になってしまうのか」と、インターネットで話題になっている。

   2016年9月27日の終わり値は結局2円。前日の26日に東証から監理銘柄(確認中)に指定された一方で、同日付で姜杰(ジャン・ジェー)社長(53)が「一身上の都合」を理由に辞任したと発表。姜氏は取締役として残るものの、後任の社長は決まっていないという混乱ぶりだ。

  • ダイヤモンドジュエリーの「サハダイヤモンド」、株価はどうなる…(画像は、サハダイヤモンドのホームページ)
    ダイヤモンドジュエリーの「サハダイヤモンド」、株価はどうなる…(画像は、サハダイヤモンドのホームページ)
  • ダイヤモンドジュエリーの「サハダイヤモンド」、株価はどうなる…(画像は、サハダイヤモンドのホームページ)

サハダイヤモンド、臨時株主総会を中止・社長が辞任...

   サハダイヤモンドは、ロシア連邦サハ共和国にダイヤモンドの研磨工場を有し、サハ産のダイヤモンドを加工して製造・販売している。1956年にサンゴ卸売として創業。2004年にサハダイヤモンドに商号変更するとともに、JASDAQ市場に株式を上場。12年には上海欧宝麗実業有限公司との合弁会社、維真珠宝(上海)有限公司を設立した。

   社長だった姜杰氏は49歳のときに、同社の社長に就任(2012年6月28日付)。欧陸之星鑽石(上海)有限公司総裁や上海ダイヤモンド取引所理事、ベルギー・ダイヤモンド高等議会中国主席などを務めるという華々しい経歴の持ち主。中国宝石業界の「大物」といえそうだ。

   とはいえ、ここ数年は業績が悪く、経営は混乱している。13年11月に、資本金を現在の約21億4000万円から1億円ちょうどに減資し、減資分は資本剰余金に振り替えると発表。14年8月には、15年3月期第1四半期の決算短信と四半期報告書で、連結累計で3800万円の純損失を計上。「2004年3月期から継続的な損失を計上しており、キャッシュ・フロー面でも、営業活動によるキャッシュ・フローのマイナスが続いている」ことを理由に、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しているとの「継続企業の前提に関わる注記」記載を行った。

   2015年には4期連続で営業利益と営業キャッシュ・フローがマイナスとなり、上場廃止猶予期間に入り、同年11月は「早急な業績の回復実現」を理由に、9月に就任したばかりの井上喜明社長が副社長に降格し、代わって取締役に退いていた前社長の姜氏を社長に昇格した。16年8月26日には、9月末に予定していた臨時株主総会の開催を中止したことを発表。業績もロシアの海外子会社が手がけるダイヤモンドの研磨事業は受注が低迷。円高の打撃も大きく、赤字から脱却できずにいる。

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