「時間浪費とは思ってない」 小池都知事、五輪会場見直し「全敗」の釈明

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   2020年東京五輪の会場見直し問題は、3会場すべてが従来計画通りでほぼ決着した。東京都の小池百合子知事の「全敗」を指摘する声もあるが、どうなのだろうか。

   「『大山鳴動すれどもネズミ1匹』といいますか、何だったのか...」。前々回12月2日の定例会見では、こんな質問を受け、小池知事は、色をなして反論した。会場見直しでコストカットが進み、「頭の黒いネズミ」も見つかったのは、収穫ではなかったかというものだ。

  • 会場見直しに結論を出した小池都知事(2016年8月撮影)
    会場見直しに結論を出した小池都知事(2016年8月撮影)

3会場で400億円削減を強調

   事前に報じられた通り、今回16日の定例会見では、小池知事は、ボートや水泳に続き、バレーボールでも従来計画通りの会場と決めたことを明らかにした。

   「前と同じと言うかもしれないが」と批判を意識していることを明かしたうえで、まずコストカットの意義を盛んに強調した。

   バレーボールの会場は、周辺スペースの確保面などから横浜アリーナの活用をあきらめ、有明アリーナを新設するが、404億円から65億円を削減して340億円になったと会見で報告した。また、ボートの会場では、東京湾岸に新設する「海の森水上競技場」をコンパクトな形にして500億円から300億円を切るまで削減する。さらに、水泳の「アクアティクスセンター」(江東区)は、2万席の計画を1万5000席にまで減らし、683億円だったところを150~169億円削減して新設する。

   「ざっくり400億円の削減になる」。小池知事は、3会場見直しでこれだけの効果が出るとした。

   小池知事は、「ただ安くするのではない」とも強調した。

「なぜ他県を巻き込んだ」とただす記者と応酬も

   大会終了後に各会場が「負の遺産」にならないように検証し、バレーボール会場周辺については、「有明レガシーエリア」と命名して、スポーツや音楽などのイベントに有効活用できるレガシー(遺産)としたい考えを示した。

   そのために、施設の運営を民間に委ね、その創意工夫を生かすと小池知事は会見で明かした。運営権を売却する「コンセッション方式」を都が採用するのは初めてだという。2017年初めにも、民間事業者にヒアリングを行い、関連条例を都議会に提案するなどしたいとしている。

   小池知事は16日の会見で、結果として、既存施設の活用に失敗した形になったことについては、「時間を浪費したと思っていない。議論したことで、都民との一体感が生まれた」などと釈明した。

   記者からは、「東京の中で完結する話で、なぜ他県を巻き込む必要があったのか」とただされたが、小池知事は、「東京における選択肢がなかった」「ラストチャンスでできるだけのことをやってきた」と反論した。

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