大きないびき、昼間の眠気・・・ 睡眠時無呼吸症候群、「連携治療」に注目

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   睡眠中にしばしば呼吸が止まり、日中の倦怠感や眠気などを招く「睡眠時無呼吸症候群」 (以下、無呼吸症と略) の医科歯科連携治療が注目されている。医師が歯科医に紹介、歯科医が患者に合わせた口くう内装置 (OA)を製作する。旅行にも持参できるなど簡便・有効だが、理解している医師も、製作できる歯科医もまだ多くない。

   この状況を改善しようと、東京歯科保険医協会、東京・千葉県の両保険医協会が主催する連携研究会が2016年12月4日、東京・四谷で開かれた。

  • 無呼吸症に医科歯科連携治療が注目されている。
    無呼吸症に医科歯科連携治療が注目されている。

制度改善などの要望も

   OA装置の保険適用は2004年から、と意外に古い。しかし、多くの種類があり、歯科医には知識や技術が必要だ。東京歯科保険医協会は12年からそのための講習をしてきた。

   連携研究会では山本鐡雄・東京歯科保険医協会副会長が、医師が診断した無呼吸症患者にOA装置が適切と判断した場合、製作できる歯科医を、歯科医が受診した患者を無呼吸症の可能性があると考えた時は医療機関や医師をいずれも協会事務局で照会できるなど、連携治療の流れを解説した。

   虎の門病院睡眠センターの成井浩司・センター長は、大きないびき、昼間の眠気など本人が気づかない無呼吸症は舌根で上気道が閉じる病気で、肥満、首が短い、あごが小さい人に多く、交通事故、動脈硬化、脂質代謝異常などにつながることを強調した。第一は、睡眠中に電気的に空気を送り込むCPAP(シーパップ=持続陽圧呼吸)療法だが、中等症から軽症ではOA装置も同じ程度の効果が期待できる。

   古畑いびき睡眠呼吸障害研究所長の古畑升・歯科医は具体的な連携を述べた。歯科医は疑わしい患者を簡易検査のうえ、医療機関に紹介する。医療機関から依頼された場合、OA装置を作った後、元の医療機関を逆紹介し、効果を判定してもらう。

   保険では無呼吸症の検査や診断は医師に限られ、歯科医は自分が作ったOA装置の効果確認検査もできない。討論では、こうした制度の改善などの要望も出た。

(医療ジャーナリスト・田辺功)

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