J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

【2016回顧】日本死ね、ほぼほぼ、沸いた、ポケモンGO 「流行語」が映し出した日本

   SMAP分裂騒動から始まり、ベッキー&ゲス川谷、ポケモンGO、豊洲市場移転など、めまぐるしく話題が流れた2016年。わずか1年の間にも、流行はうつりかわった。

   流行した言葉を対象とした様々な「賞」やランキングも出そろったが、年代や業界によってさまざまな言葉が選ばれ、それぞれに今年の日本を映し出している。

  • 流行語大賞授賞式での広島カープ鈴木誠也選手
    流行語大賞授賞式での広島カープ鈴木誠也選手
  • 流行語大賞授賞式での広島カープ鈴木誠也選手

NHKも報じたブラック企業大賞

   「ユーキャン新語・流行語大賞」では、広島カープの快進撃を評した「神ってる」を年間大賞に選出。これには「そんなに流行った?」という疑問が寄せられる一方、「保育園落ちた日本死ね」のトップ10入りをめぐっては、「ふさわしくない」などと選考委員への非難も相次いだ。

   ネットニュースサイト、ガジェット通信が2007年から行っている「ネット流行語大賞」は、金賞が「PPAP/ペンパイナッポーアッポーペン」、銀賞が「ポケモンGO」、銅賞が「保育園落ちた日本死ね」。特別賞には「センテンススプリング/文春砲」が選ばれた。

   grp by CROOZの「ギャル流行語大賞」では、うれしさなどから興奮状態になった時に使われる「沸いた」がトップ。2位は良いことがあった時の「よき」、ツイッターの「いいね」とリツイートを表す「らぶりつ」が入ったが、ギャルの世界の言語感覚のユニークさが際立つ選考となった。

   流行語ではないが、今年の「ブラック企業大賞」には、女性新入社員の自殺で話題になった電通が選ばれ、大きな話題を呼んだ。2012年の開始以降、たびたびネットで注目される賞だったが、今回はNHKニュースでも報じられるなど、ひときわ注目を集めた。

今年の漢字、3回目の「金」

   さまざまな「大賞」以外にも、世相とかかわりの深い言葉をめぐるイベントのうち、日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」には、五輪でのメダルラッシュや、都政をめぐる金銭問題、ドナルド・トランプ氏の金髪などを受けて「金」が選出された。この漢字が選ばれるのは、95年の開始以来、3回目となる。

   辞書編纂者を選考委員とし、2回目の開催となった「今年の新語」(三省堂主催)では、「ほぼ」の強調表現である「ほぼほぼ」を大賞に選んだ。なお、新語・流行語大賞になった「神ってる」は選外となり、当面、どの辞書にも採用されることはなさそうだ。

   グーグルでの検索回数が、前年より増えたワードをまとめた「急上昇ランキング」では、1位が「ポケモン go」。以降は「オリンピック」「smap」「トランプ」「熊本地震」「君の名は」「シンゴジラ」「ピコ太郎」「台風10号」「iphone7」(いずれも発表文ママ)となった。