2024年 4月 26日 (金)

長嶋茂雄が選ぶプロ野球史上ベストナイン 3塁は誰だ?

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   ミスタープロ野球こと長嶋茂雄氏が「私の選んだベストナイン」を披露した。いわば神の声だけにどう影響するか。

   大スターがこのような選考をするのは暗黙のタブーとされてきた。影響力が大きいからである。

  • 日本プロ野球史上のベストナインは、やはりミスターでしか選べなかったか(画像はWikimediaCommonsより)
    日本プロ野球史上のベストナインは、やはりミスターでしか選べなかったか(画像はWikimediaCommonsより)
  • 日本プロ野球史上のベストナインは、やはりミスターでしか選べなかったか(画像はWikimediaCommonsより)

気を遣ったな、という人もいる

   ベストナインは2017年1月9日のBS日テレで放映された。

   外野手から始まり、一塁手、二塁手、遊撃手、捕手、投手と進み、長嶋氏のポジションだった三塁手は最後のお楽しみとなった。

   こんなメンバーだった。

   外野手=山本浩二、イチロー、松井秀喜

   一塁手=王貞治

   二塁手=高木守道

   遊撃手=広岡達朗

   捕 手=野村克也

   投 手=金田正一

   そして、

   三塁手=中西太

   以上である。選考の理由はそれぞれあった。なるほど、というのもあれば、気を遣ったな、というのもあった。

   王は「ONコンビ」を組んだ間柄だが、長嶋氏がもっとも敬意を払っている野球人である。もし外したら大騒ぎだろう。

   金田は自分がデビューした試合で4打席4三振をくらい、プロの実力と厳しさを教えてくれた恩師ともいえる投手。のちに同僚となり、400勝達成を目の前で見ている。野村は戦後初の三冠王で、監督時代にしのぎを削ったライバル。選ばれた野村は満足のはずである。

   高木は長嶋氏が立教大時代に指導した関係にあるけれども、これも多くのファンが納得する実力者である。広岡は長嶋氏と三遊間を組んだ仲。それに東京六大学リーグの先輩にあたる。

   山本は現役時代にプレーしている。イチローは日本だけでなく、自分が行きたかった大リーグで大活躍ということもあって、唯一現役で選んだ。松井は同時に国民栄誉賞を受賞した教え子。

このメンバーで大リーグと戦いたかったのか

   三塁手は中西を選んだ。自分の名前を出しづらかったのだろう。この中西、打撃はおそらく史上ナンバーワンのパワーヒッターといっていい。ホームラン伝説は数多い。

   一方で選ばれなかった選手が気にかかる。たとえば、日本球界ただ一人の3000安打を記録した張本勲、ただ一人1000盗塁で国民栄誉賞を辞退した福本豊。二人とも外野手である。内野手で三冠王三度の落合博満もいる。投手では稲尾和久。「神様仏様稲尾様」だ。

   察するに、長嶋氏は自らが監督としてこのメンバーで日本代表を編成し、大リーグ選抜軍と試合をしたいのだろう、と思う。野球を語る長嶋氏はさすがに魅力がある。

   騒ぎになるのかどうかはこれからだが、長嶋氏のお説に表だって異議を唱える野球人はいないと思われる。長嶋茂雄はそういう存在なのだ。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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