2024年 4月 20日 (土)

青魚を食べると「うつ」になりにくい EPAとDHAのスゴイ効果に注目

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   魚介類に多く含まれているオメガ3脂肪酸の「エイコサペンタエン酸」(EPA)と「ドコサヘキサエン酸」(DHA)は、中性脂肪を減らし血液をサラサラにするなどの多くの健康効果が知られている。

   EPAとDHAをたくさん摂(と)ると、中高年がうつ傾向になりにくいことが国立長寿医療研究センターとサントリー健康科学研究所の共同研究でわかった。研究成果は2017年1月25日に開かれた日本疫学会で報告された。

  • 青魚をたくさん食べよう
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脳の神経細胞を保護する働きがある

   サントリー健康科学研究所の発表資料によると、EPAとDHAは脳の神経細胞を保護する働きがあり、抗うつ作用がある可能性が指摘されていた。EPAとDHAが多く含まれる魚をたくさん食べる国・地域ではうつ病にかかる人が少ないというデータもある。しかし、うつ病患者への有効性に関する報告はあったが、うつ傾向のない「健康な中高年」に対する予防効果はわかっていなかった。

   研究チームは、うつ傾向や認知症のない40歳以上の男女2348人を対象に、EPAとDHAの摂取量とうつ傾向になるリスクの関連について、平均約8年間追跡調査した。対象者の3日間の食事内容を詳しく聞き取り、EPAとDHAの摂取量を割り出し、「多い」「中くらい」「少ない」の3グループに分けた。そして、国際的な抑うつ状態自己評価尺度「CES-D」の質問票を用い、うつ傾向の状態を調べた。その結果、最も摂取量の多いグループのうつ傾向の発生リスクは、最も少ないグループと比べ、EPAは約26%、DHAは約21%低いことがわかった。

   研究チームは発表資料の中で、「一般的な中高年の人々を対象にした研究で、EPAとDHAのうつ傾向にたいする予防効果を確認することができました。中高年のうつは、社会問題になっています。魚介類の多い食事を摂ることを意識する必要があります」とコメントしている。

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