麻雀マンガ「アカギ」はなぜ終了するのか 「近代麻雀」編集部の真意

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   日本の麻雀マンガの金字塔といえば「アカギ」。竹書房の麻雀漫画専門誌「近代麻雀」で連載され、アニメ化、テレビドラマ化、Vシネマ化もされたが、2018年18年2月1日の発売号で最終回を迎えることが発表された。

   27年という長期連載にピリオドが打たれるわけだが、終了の発表が1年前、そして「連載終了まであと11回」という異例の告知がネット上で話題になっている。その狙いをJ-CASTニュースが取材した。

  • 終了を知らせるポスターはJR山手線15の駅ホームに掲載された(2017年2月13日にJR代々木駅で撮影)
    終了を知らせるポスターはJR山手線15の駅ホームに掲載された(2017年2月13日にJR代々木駅で撮影)

一晩のエピソードにもかかわらず連載19年が経過

   「アカギ ~闇に降り立った天才~」は、マンガ家の福本伸行さんの作品「天 天和通りの快男児」に登場した伝説の雀士、「赤木しげる」の人気が高かったため、スピンオフ作品としてアカギが雀士として成長していく様を描く連載が始まった。単行本は1992年4月に1巻が発売され現在33巻で、累計発行部数は1200万部となっている。

   麻雀マンガといえば「アカギ」。アニメ化や実写化もされたことで誰もが名前を知っている作品だが、連載はというと非常に特異な経緯を辿ってきた。現在の連載は「鷲巣麻雀編」で、富豪の鷲巣は大量の現金、アカギは自分の血液を賭けて戦っているが、なんとこの対局、一晩の話にかかわらず連載は「鷲巣麻雀編」が始まってから既に19年が経過している。

   配牌のシーンだけで10カ月近くを費したり、そもそも麻雀とは関係が無いと思われるストーリーも多数出て来て、鷲巣が対戦中に死んで地獄に落ち、なぜか生き返りアカギと対戦を続けている。あまりに進行が遅いため「引き伸ばしがギネス級」などと揶揄され、永遠に続くのではないか、とか、この進行に「快感を覚える」といった中毒者も現れた。

   「近代麻雀」は17年2月1日に「あと3話で『鷲巣麻雀編』決着」と発表したが、「エイプリルフールにはまだ早い!」といった反応が出たほどだ。そして2月13日、18年2月1日の発売号で連載自体を終了する、と発表し、この日から終了を知らせるポスターが新宿、渋谷、有楽町、池袋など15のJR山手線ホームに掲示された。

   それではどうして連載を終了するのか、なぜ1年前に告知をする異例の策を取るのか、J-CASTニュースは17年2月13日に「近代麻雀」編集部に話を聞いてみた。

「鷲巣麻雀編」が終わり新章の話も出た

   担当者によれば、「アカギ」の連載は福本さんのライフワークのような存在になっていて、「鷲巣麻雀編」が終わり新章の話も出たけれども、「アカギ」は珍しい形の連載であり、新章を始めたとしても再び「鷲巣麻雀編」のようになりかねない。そのため、

「一旦ここで、ちゃんと締めた方が綺麗だろうという結論になりました」

ということだった。そして、完全終了というわけではなく、不定期に連載の続きを発表して行く用意はあるのだそうだ。

   1年前に終了を発表した理由は、途中で連載を読むのを辞めた読者と、まだ読んだことのない人へのアピールだ、という。2月15日から「アカギ」の過去のコミックスに福本さんが新たに描き下ろしたデザインのカバーを付け、毎月3巻のペースで刊行する。

「かつてのファンの方々に戻って来てもらい、また、 読んだことのない人に読んでほしい。その猶予の期間がこの1年というわけです」

と担当者は話している。

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