韓国LCC「福島便取り消し」 「原発事故の影響懸念」に国内ネット「完全にヘイト」

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   韓国の格安航空会社(LCC)「済州(チェジュ)航空」が2017年3月に予定されている福島―ソウル間のチャーター便を突然取り消していたことが分かった。韓国メディアでは、原発事故の影響を懸念したと報じられており、波紋が広がっている。

   「仙台空港に変更しました」。チャーター便によるツアーを企画したエイチ・アイ・エスの広報担当者がJ-CASTニュースの3月2日の取材に答えたところによると、事前に何の相談もなく、済州航空から2月23日夜にメールで一方的にこう連絡があった。

  • 済州航空の日本語版ホームページ
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「放射線の影響に対する懸念を考慮した」

   その理由については、「書面の中身については開示していません」として明らかにしなかった。

   韓国の通信社「聯合ニュース」の24日付日本語版サイト記事によると、済州航空の社長がこの日、放射線の影響に対する乗客や乗務員の懸念を考慮して、職員向けメッセージで取り消しの考えを伝えた。社長は、福島空港の放射線量などには問題がないとしながらも、職員やその家族の心配を少しでも減らすために決めたことだと説明した。ただ、福島県の人たちには、韓国観光の正当な権利はあるとして、チャーター便を日本に飛ばす考えは示した。

   ツアーは、チャーター便を使って、3連休中の3月18~20日にソウルの南大門市場や世界遺産「水原華城」などを回る予定になっている。17年12月に発売され、約180席について、エイチ・アイ・エスによると、ほぼ完売状態だ。フリープランが5万9800円、添乗員付きツアーが7万9800円となっている。

   エイチ・アイ・エスでは、済州航空の社長が24日に社内で伝えたことが回答内容ではないかとの見方を示したうえで、「まだ確認中ですので、コメントはできません」と話した。しかし、済州航空と契約書を交わしており、仙台空港への変更は「一方的で認められない」と24日に伝えたことを明らかにした。

朝鮮日報「一部の韓国人が過剰反応」

   福島空港では、2011年の原発事故で韓国のアシアナ航空が定期便の運航を取り止めている。その後、不定期のチャーター便が13年まで運航されていた。

   韓国の大手紙「朝鮮日報」の24日付日本語版サイト記事によると、今回の福島便について、韓国のネット掲示板などでは、「福島に飛んで行った飛行機は放射性物質にまみれているかもしれないので不安だ」との声が漏れ、済州航空に乗らないようチケット不買運動の呼びかけすらあった。

   また、ほかの韓国メディアによると、済州航空の乗務員らが放射性物質への懸念から搭乗業務を拒否し、済州航空が福島便に乗る乗務員を選ぶと通告すると、その期間に休暇を取るなどして抵抗していたとされている。

   ただ、朝鮮日報では、福島空港の放射線量が毎時0.07マイクロシーベルトに過ぎず、ソウルでの放射線量0.09マイクロシーベルトより低いことを挙げ、「一部の韓国人が過剰反応」とも報じている。

   日本のネット掲示板などでは、「理由は無茶苦茶」「完全にヘイトなんだけど」「海外からの生々しい差別を感じる」といった声が上がっている。その一方で、「別に来てくれなくてけっこう」などと冷めた見方も多かった。

   ツアーを後援している福島空港利用促進協議会の事務局がある県の空港交流課では、「済州航空の対外的な発表が出ておらず、こちらからコメントする考えはありません」と取材に答えた。韓国観光公社の東京支社では、「民間企業のことですので、コメントは差し控えさせていただいています」と話している。

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