2024年 4月 18日 (木)

WBCイスラエルが韓国、台湾に連勝 誰も予想しなかった強さのワケ

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   ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)初出場のイスラエルが韓国と台湾に連勝する快進撃を見せた。日本や米国のメディアがそろって「大波乱」と報じ、敗れた韓国のメディアは「投打の無気力」など自国代表選手を批判的に伝えた。

   しかし本当に「波乱」なのか。イスラエル代表は米メジャーリーガーを複数人抱え、マイナーリーグ最上位のAAA(3A)で活躍する選手も多く、日本では「第2の米国代表」と呼ぶ向きさえある。

  • WBCの1次ラウンド、韓国対イスラエル戦が行われた高尺(コチョク)スカイドーム(Wikimedia Commonsより)
    WBCの1次ラウンド、韓国対イスラエル戦が行われた高尺(コチョク)スカイドーム(Wikimedia Commonsより)
  • WBCの1次ラウンド、韓国対イスラエル戦が行われた高尺(コチョク)スカイドーム(Wikimedia Commonsより)

世界ランキング韓国3位、台湾4位、イスラエル41位

   2017年の第4回WBCは3月6日に開幕し、イスラエルは韓国との1次ラウンド初戦を延長10回の末に2-1で勝利した。韓国は06年大会でベスト4、09年大会は準優勝、17年3月現在の世界ランキングは日本、米国に次ぐ3位の強豪国だが、同41位のイスラエルに敗北した。元ロッテの3番・金泰均(キム・テギュン)、元ソフトバンクの4番・李大浩(イ・デホ)の主軸2人は無安打に終わっている。

   6日付の米メディア「スポーツ・イラストレイテッド」は「イスラエルが韓国を下し、2017年のWBCは衝撃的な波乱で幕開けした」と報じた。

   日本でもツイッターユーザーが驚きの声をあげている。

「あの韓国野球がイスラエルに負けるってどうゆうこと?」
「韓国はさすがにイスラエルに負けるのはマズいよね」
「ホームでイスラエルに負けるとは・・」

   韓国メディアは厳しい言葉を投げかけている。7日付「朝鮮日報(日本語版)」は「勝利を望んでいたファンらは4時間半(編注:試合時間)もの間、『これが第1回大会でベスト4、第2回大会で準優勝した韓国代表チームなのか』という疑問を抱きながらグラウンドを見守らなければならなかった」と皮肉を持って報じ、「投打の無気力が予想外の結果をもたらした」と続けた。「完ぺきだと自負していた打線もイスラエルの投手6人に対して散発の7安打にとどまった。10三振と2併殺打で自滅した」と自国の選手を責めている。

   だが、この結果は「波乱」や「自滅」ではないかもしれない。イスラエルは3月7日に行われた第2戦、世界ランキング4位の台湾相手に20安打を放ち、15-7で勝利した。台湾先発の西武・郭俊麟(カク・シュンリン)から初回に4点を取って1イニング持たせずマウンドから引きずり下ろすと、2番手のロッテ・陳冠宇(チェン・グァンユウ)からも3回2/3の間に2点。7回には打者一巡の猛攻でさらに5点を奪うなど圧倒した。台湾は6回に3点、9回にも4点を奪ったが大量失点を覆せなかった。

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