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浦和大敗でサポーターがブーイング、ペトロヴィッチ監督「次から連勝しなければ辞める」!

   サッカーJ1の浦和レッズは2017年7月5日(第13節、等々力陸上競技場)、川崎フロンターレに1‐4で大敗した。試合後、約500人のサポーターが競技場のバス出入り口を封鎖。バスを降りたミハイロ・ペトロヴィッチ監督(59)が、サポーターと話し合いの場をもち、次戦からの連勝を約束した。

   クラブも6日朝、公式サイトで謝罪の声明を発表するなど、不満を募らせるサポーターへの説明に追われている。

  • 浦和‐川崎戦の行われた等々力陸上競技場(写真は、試合当日のものではありません)
    浦和‐川崎戦の行われた等々力陸上競技場(写真は、試合当日のものではありません)
  • 浦和‐川崎戦の行われた等々力陸上競技場(写真は、試合当日のものではありません)

「この結果だとブーイングもしょうがないのかな」

   浦和はこの日、通常の3バックから4バックに切り替えて挑んだ。だが、DF槙野、遠藤の両センターバックの間を突かれ、前半で2失点。後半37分には遠藤のファウルによるPKで1点を献上した。昨季リーグ最少失点だった守備陣はこれで、昨季の失点数を既に上回った。

   今季は8勝2分7敗で8位。昨年は年間で準優勝だった強豪が、特にここ8戦の成績がひどく2勝6敗と低迷。サポーターの不満が募っていた。

   試合後、観客席前であいさつした選手たちに、浦和サポーターからの大ブーイングが巻き起こった。選手たちがサポーターに一礼する中、MF柏木は客席の1点を凝視したままピクリとも動かず。客席からこの様子を映した動画が、インターネット上に出回り、「不貞腐れ、礼もせず悪態をつく」「柏木は挨拶せずに何か言い返してんな」「こりゃ選手も気の毒じゃねえか?」とネット掲示板で物議を醸した。

   さらに各スポーツ紙の報道によると、約500人のサポーターがその後、浦和のバスを取り囲む事態も発生したという。ペトロヴィッチ監督が計2度、バスから降りてサポーターと話し合いの場をもち、次の新潟戦から連勝しなければ、真っ先にチームを去る、と大声で宣言したそうだ。

   ツイッターでは一連の騒動に対し、

「この結果だとブーイングもしょうがないのかなと思ってしまう」
「ブーイングするサポの気持ち考えろよ!!!どれだけブーイングすることが悲しいか」
「ミシャ、選手は頼むから最後はタイトル取って俺たちサポを黙らしてくれよ」

といった叱咤激励の声が飛び交っている。

クラブは「緊急」声明を発表

   浦和レッズは6日、公式サイトで「ファン・サポーターのみなさまへ」との声明を発表した。

「チームは、3連敗の後、サンフレッチェ広島に勝利したものの、川崎フロンターレとの対戦で敗れ、苦しい状況となっております。みなさまにも悔しく、悲しい思いをさせてしまい、申しわけありませんが、ぶれずに継続し、目の前の1試合を大切に戦って参ります。そして、これまでどおり、ミシャ監督を支え、選手、スタッフと共にもう一度、タイトル争いに食い込んでいけるよう、全力をつくしますので、ファン・サポーターのみなさまにおかれましても、引き続き、サポートのほど、よろしくお願いいたします」

   一昨年のJ1を制覇したサンフレッチェ広島の森保一監督(48)が3日、前半戦終了時で17位と低迷するチームの責任を執る形で退任したばかり。報道によると、ペトロヴィッチ監督は森保監督の退任に

「我々が(前節で広島に)負けていたらクラブはどういうアクションを起こしたかも分からない。明日はわが身を心配しなければいけない仕事だ」

とコメントしたという。

   5日の試合後、ペトロヴィッチ監督は

「プロの監督として、結果に対する責任は私にあると思っています。もちろん、こういう状況の中で今後、打開していくのか、クラブのほうも非常に何かを考えていくような状況かもしれません」

と述べていた。