2024年 4月 25日 (木)

小池知事は「国民ファースト」を名乗れるか 既に同名称の政治団体

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   都議選での圧勝を受け、小池百合子・都知事の勢力の国政進出に関心が集まっている。都議選まで代表を務めていた地域政党「都民ファーストの会」を全国政党「国民ファーストの会」に発展させるのではないか、というわけだ。小池知事自身の口からも「国民ファースト」の言葉が出て、様々な憶測を呼んでいる。

   一方で、先の都議選では既に「国民ファーストの会公認」で立候補した候補もいた(結果は落選)。もし、小池知事が「国民ファーストの会」に発展させようとした場合、同じ名称で登録はできるのか。

  • 都議選で会見を行う小池知事(2017年7月2日撮影)
    都議選で会見を行う小池知事(2017年7月2日撮影)
  • 2017年7月都議選の千代田区選挙公報の後藤氏
    2017年7月都議選の千代田区選挙公報の後藤氏
  • 都議選で会見を行う小池知事(2017年7月2日撮影)
  • 2017年7月都議選の千代田区選挙公報の後藤氏

小池知事「都民ファーストならぬ国民ファーストを...」

   小池知事は、2017年7月2日投開票の都議選で、自身が当時代表を務めていた「都民ファーストの会」を中心に、その支持勢力が過半数を大きく上回り圧勝した。

   翌3日、将来的な国政進出の可能性について記者団に聞かれた小池知事は「今はそういう状況ではない」と否定。しかし、続けて「都民ファーストならぬ国民ファーストをベースに考える方」が増えれば、「国民にとってもいいことではないか」と述べた。こうしたやりとりを受け、たとえば日経新聞は4日付朝刊で、小池知事関連の記事の中で「次は『国民ファースト』?」と小見出しをつけ、小池知事の国政進出へ警戒感を示す自民党関係者の声を伝えた。

   これに対し、「国民ファーストの会公認」を掲げ、東京都選管の選挙公報でもそう記載された都議選候補がいる。千代田区(定数1人)に立候補した後藤輝樹氏(34才)だ。後藤氏は、16年夏の都知事選へも立候補。軍服姿のポスターや、政見放送での放送禁止用語連発(音声カット)などの独自の活動でネットを中心に話題となった。今回の都議選では、4人の立候補者のうち、最下位ながらも602票を獲得した。

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