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小倉智昭、日馬富士送検に「この程度の事件」 「(とくダネで)何時間使ってんの?」と皮肉も

   元横綱・日馬富士が平幕・貴ノ岩への傷害容疑で書類送検されたことに関連し、キャスターの小倉智昭さんの「あるコメント」がインターネット上で物議を醸している。

   小倉さんは司会をつとめる2017年12月12日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)で、検察の判断や検察審査会への申立ての可能性に触れる中で、「この程度の事件」と発言。これに対し、ツイッターでは「今回のはリンチに近い暴行なのに...」と違和感を表明する人も出ている。

  • 小倉智昭さん
    小倉智昭さん
  • 小倉智昭さん

日馬富士側「話し合いをさせていただきたく」

   鳥取県警11日、傷害容疑で日馬富士を書類送検。検察に起訴などを求める「厳重処分」の意見をつけたとみられている。

   一方、日馬富士側は同日に代理人弁護士がコメントを発表し、「改めて貴ノ岩関をはじめとする皆様に心からおわび申し上げます」などと謝罪。今後、「貴ノ岩関と貴乃花親方とお会いして謝罪すると共に、慰謝の措置をどのように行うべきか、話し合いをさせていただきたく、お願いの申し入れを行うこととしております」とも表明した。

   「とくダネ」では前衆院議員で元東京地検特捜部副部長の若狭勝氏が、「刑事手続き的に若干留意すべき点は、『検察審査会』という問題」と指摘。「検察が、示談できないにもかかわらず起訴猶予という不起訴にすると、貴乃花親方側が検察審査会に申し立てをする可能性が出てきます。すると、検察審査会で一般市民がどう捉えるか、場合によっては『不起訴は不当』という判断を下す可能性があります」と述べた。

「この程度の事件と言っちゃいけないのかも分かりませんけど」

   一方、笠井信輔アナウンサーは「不起訴に対する不服申し立ては『相撲道』に反しますよ。後から物言いをつけることになりますからね、検察審査会に申し出るということは。(不起訴になれば)そこは受け入れるんじゃないですかね」と持論を展開。

   これに続いたのが司会の小倉智昭さんで、

「実際にこの程度の事件...この程度の事件と言っちゃいけないのかも分かりませんけど、書類送検で済むような事件で、検察審査会に申し立てをする事例ってかなりあるんですか?」

と発言した。若狭氏は「かなりではないですけど、あることはあります。特に被害感情が強い、処罰意思が強いにもかかわらず罰金にもならなかった場合は、もう一度市民の目で見てもらいたいということで申立てする可能性は出てきます」と見解を述べていた。

   小倉さんの「この程度の事件」発言は、逮捕をせずに書類送検した事件だという点を強調したようにも聞こえるが、事態は横綱・日馬富士の引退に発展。07年に時津風部屋で力士暴行死事件が起きた経緯から、角界の在り方が問われるまでに騒動が大きくなっている。ワイドショーも連日、長い時間を割いて関連情報を伝えている。こうしたことを背景に、ツイッターやネット掲示板では

「暴行と言っても今回のはリンチに近い暴行なのに、この程度のことで、、って」
「『この程度の事件』って言ったんだ...。ほんと、人ごとにしか考えてないな」
「『この程度の事件』だと思って好き勝手言ってるんだな」

といった声が複数書き込まれた。

   また、日馬富士の暴行問題は小倉さんの番組でも連日報じていることから、「自分で『この程度』というような事件で何時間使ってんの」と皮肉めいた声もあった。