2024年 4月 19日 (金)

日経、おわび記事なのに「有料会員限定」 ネット沸かせた珍事、真相は?

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   読者へのお詫びが、まさかの「有料会員限定」――!? 日本経済新聞が2018年7月4日に電子版で掲載した1本の記事が、インターネット上で思わぬ注目を集める騒ぎがあった。

   話題の記事は「読者の皆さまにおわびします」というタイトルで、元社員の情報漏えい問題を謝罪する内容だった。にもかかわらず、公開当初は有料会員でないと全文が閲覧できない状態だったのだ。

  • 当初「有料会員限定」だったお詫び記事(画像はウェブ上のアーカイブ)
    当初「有料会員限定」だったお詫び記事(画像はウェブ上のアーカイブ)
  • 当初「有料会員限定」だったお詫び記事(画像はウェブ上のアーカイブ)

「この記事は会員限定です」

   日経は電子版に3日夕掲載した記事で、社員の賃金データなどを外部に漏えいさせたとして、東京本社の元社員を不正競争防止法違反容疑で警視庁に告訴したと発表した。日経電子版約34万人分の読者情報など、顧客データも外部へ持ち出していたという。

   この記事の末尾には、「読者の皆さまにおわびします」と題したお詫び文も掲載。社内調査の結果、顧客情報が外部に漏えいした事実は「確認されませんでした」としたが、

「社内調査には限界があります。元社員が提出済みの記録媒体以外に営業秘密を保有していないかどうか、これ以上確認することができません」

と伝え、今後は警察の捜査に委ねるとした。もちろん、この記事はすべての読者が閲覧できる状態となっていた。

   だが、その後4日未明に改めて電子版に掲載された別のお詫び記事が、ネット上で思わぬ騒ぎを招くことになった。

   3日夕の記事から、お詫びの部分だけを抜き出して再掲載した内容なのだが、これが公開当初は「有料会員限定」の設定だった。スマートフォン版では、タイトル下に「有料会員限定」の表記も。非会員や無料会員では、記事の前半しか読むことができず、お詫びの途中で、

「この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます」

との案内が表示されていたのだ。ちなみに、日経電子版の有料会員限定記事の購読料は月額4200円だ(無料会員の場合、月10本まで有料記事を購読可能)。

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