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西野監督が称賛した「小さい選手」エピソード 長友が「バレバレやん」とカミングアウト

   サッカーのロシア・ワールドカップ(W杯)からの帰国記者会見で西野朗監督が語った「ブラジルW杯」を経験した「小さい選手」のエピソードについて、「バレバレやん」と苦笑した選手がいる。DF長友佑都だ。

   西野監督は名前を伏せていたものの、当の本人が名乗り出た形だ。サポーターからは「分かってた」といった声のほか、監督・選手の信頼関係を感じる声も目立つ。

  • 長友佑都と西野朗監督
    長友佑都と西野朗監督
  • 長友佑都と西野朗監督

「『ブラジル』といった瞬間に言葉を詰まらせた」

   日本は決勝トーナメントでベルギーに敗れ、2018年7月5日に帰国。西野監督、主将の長谷部誠、日本サッカー協会の田嶋幸三会長が会見を開いた。

   「帰国までにどんな言葉を選手にかけたか」と聞かれた西野監督は、少し考えてから「ある選手が、グループステージ(GS)を突破した翌日のミーティングでいきなり発言して...」とエピソードを語りはじめた。

「『小さい選手』なんですけど、ブラジル(W杯)の話をしたかったんでしょうけれど、『ブラジル』といった瞬間に言葉を詰まらせたんですね。泣きじゃくりながら、何とかブラジルからの思いを(話しました)」

   ブラジルW杯で日本はGS敗退し、選手たちは悔しさにまみれた。

   西野監督は「GSを何とか突破した翌日だったので、おそらく(ブラジルW杯の)回想をしながら詰まってしまった」と推し量った。

   選手たちには「ロストフ(試合会場)の、あのベルギー戦が終わった後に倒れ込んで背中に感じた芝生の感触、見上げた空の色・感じ、それは忘れるな。ベンチに座っていた選手たちは、あの居心地の悪いベンチのお尻の下の感触を忘れるな」と言葉をかけたという。だが、

「僕が言わなくても、おそらくその『小さい選手』が話してくれたことは、これからの4年...早い段階で世界に追いつける姿勢を与えてくれた」

と最大限の賛辞を贈った。

   ところが、名前を伏せてはいるものの、ブラジルW杯時の「小さい選手」となるとかなり限られる。とりわけ身長170センチの長友の顔を思い浮かべた人はインターネット上でも多かった。

「そんな監督との良い関係性が素敵です」

   そんな中で6日、長友がツイッターを更新し、

「西野さん、ブラジルW杯経験してる小さな選手って。。笑 バレバレやん。。苦笑」

と投稿。冗談めかしながら名乗り出た格好となった。

   サポーターは「すぐに分かってしまいました」「ほっこりとしましたよ」「こんなツイートされてる長友佑都選手大好き」「当の本人が作る最大のオチ」などと楽しんだ様子。また、

「そんな監督との良い関係性が素敵です」
「西野監督のユーモアと愛も伝わってきます」

と、選手・監督の信頼関係を感じたユーザーも多かったようだ。さらには、

「西野監督が続投してほしいという思いがあります」

とW杯後の指揮を願う声もある。

   なお田嶋会長は会見で、西野監督は予定どおり7月末で退任すると発表している。