2024年 4月 20日 (土)

満室なのに「高額カラ売り」の宿泊予約サイト 運営会社は「一部の悪質な販売業者によるもの」と主張

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   海外大手宿泊予約サイト「トリップドットコム」で、旅館やホテルが満室にもかかわらず部屋を高額で「カラ売り」していたことが分かり、中国の運営会社「シートリップ」の日本法人がホームページ上で謝罪した。

   テレビなどでは、カラ売りに関わった疑惑が報じられているが、シートリップ側は、取り引きしている一部の悪質な販売業者がやったと主張している。

  • 報道への見解も載せたトリップドットコムのサイト
    報道への見解も載せたトリップドットコムのサイト
  • 報道への見解も載せたトリップドットコムのサイト

熱海の高級旅館では、2連泊で25万円以上の価格

   カラ売り疑惑については、トラベルメディア「Traicy(トライシー)」が、2018年12月1日のウェブ記事で「スクープ」として報じた。記事は、岡山県内で旅館などを経営している永山久徳さんが署名入りで書いた。

   それによると、ある高級旅館は、年末年始はすでに満室にもかかわらず、とある「海外大手宿泊サイト」では、2連泊、食事なしの条件で、12月31日から空室ありと表示していた。それも、10万円と通常の価格の倍だったという。また、別の旅館は、年末年始に休館しているにもかかわらず、2泊25万円の空室ありだった。

   記事では、他社の予約サイトで空きを見つければ、それを購入して差額を得ていたのではないかと指摘した。いわば転売という手口だ。客が予約をキャンセルすれば、キャンセル料は旅館などではなくサイトの収入になる。場合によっては、年末年始に部屋がないと客からクレームがある可能性があり、旅館側が迷惑しているとしている。

   なお、文中で永山さんは具体的なサイト名を出していないが、文末にTraicy編集部の注として「消費者利益を鑑みて編集部の判断」によって、トリップドットコムの名が明かされている。

   トリップドットコムの問題は、日本テレビ系の朝の情報番組「スッキリ」でも、12月6日の放送で取り上げられた。

   番組では、静岡県熱海市内の高級旅館が、男性客から11月6日に問い合わせがあって、カラ売りが分かったことを証言した。19年1月1日からの2連泊で、満室にもかかわらず、25万円以上の価格が付けられていた。また、三重県内の旅館でも、満室にもかかわらず1月3日から1泊9万円以上の実際より高額な価格が付けられ、キャンセル料も旅館の規定と違って1週間前から100%の課金になっていた。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中