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東京タワー、「春節」カラーにライトアップ! 安倍首相も中国語で「明けましておめでとう」

   旧暦の大晦日にあたる2019年2月4日夜、東京タワー(東京都港区)が中国の旧正月(春節)を祝う赤色にライトアップされた。点灯式には安倍晋三首相もビデオメッセージを寄せ、「大家、過年好!(みなさん、明けましておめでとうございます)」などと中国語を交えながらあいさつした。安倍氏は1月28日の施政方針演説で「日中関係は完全に正常な軌道に戻った」として、「日中関係を新たな段階へと押し上げていく」と述べたばかりだ。

   東京タワーが春節でライトアップされるのは初めてで、これまでになく良好な日中関係を反映した。

  • 赤くライトアップされた東京タワー。春節に合わせてライトアップされるのは初めてだ
    赤くライトアップされた東京タワー。春節に合わせてライトアップされるのは初めてだ
  • 赤くライトアップされた東京タワー。春節に合わせてライトアップされるのは初めてだ
  • 赤くライトアップされた東京タワー。春節に合わせてライトアップされるのは初めてだ
  • 安倍晋三首相はビデオメッセージで中国語のあいさつを交えながらあいさつした
  • 式典では点灯スイッチを押して新年を祝った。左から福田康夫元首相、程永華(チョン・ヨンホワ)駐日大使、浮島智子文部科学副大臣

国民同士の直接交流は「相互理解と相互信頼を深める上で、きわめて重要」

   日中関係は17年に国交正常化45周年、18年に平和友好条約締結40周年を迎えたのに続いて、19年は東京都と北京市の友好都市関係樹立40周年を迎える。

   安倍氏はビデオメッセージの中で、「日中関係は完全に正常な軌道に戻った」と改めて強調し、

「昨年は中国から過去最多となる、830万人以上の方に、日本を訪れていただいた。百聞は一見にしかず。国民同士の直接交流は、相互理解と相互信頼を深める上で、きわめて重要」
「春節に際して、そして、今年1年を通じて、一層多くの中国の皆様の訪日を歓迎します」

と呼びかけた。

中国人の人気渡航先ランキングではタイに次いで2位に

   中国の旅行サイト大手、携程旅行網(シートリップ)の推計によると、19年の春節にともなう大型連休(2月4~10日)に国外に出かける中国人は前年同期より7%多い約700万人。人気渡航先ランキングでは、日本はタイに次いで2位だ。

   今回のイベントは中国のメディアも多数取材しており、メディアを通じてアピールすることで、さらに訪日客を呼び込みたい考えだ。

   中国の程永華(チョン・ヨンホワ)・駐日大使、福田康夫元首相らが点灯スイッチを操作すると、サーチライト36台でタワーを赤色に染めた。ライトアップは2月5日の早朝6時まで行われる。

   これに先立つ2月1日には、香港のフェニックステレビが河野太郎外相の春節向けのビデオメッセージを放送。安倍氏と同様に中国語を交えながらあいさつした。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)