2024年 4月 19日 (金)

佐藤浩市が舞台挨拶「ゼロ」のナゼ 「首相揶揄」騒動と関係は?配給会社に聞いた

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   俳優・佐藤浩市さん(58)が映画『空母いぶき』の舞台挨拶上映会に一度も出席しないことが分かり、インターネット上では「安倍晋三首相を揶揄したのか」と騒動になっている漫画雑誌のインタビューでの発言の影響を勘繰る向きが相次いだ。

   佐藤さんはなぜ出席しないのか。騒動の影響はあったのか。配給会社に確かめた。

  • 佐藤浩市さんのインタビュー記事が掲載された『ビッグコミック』5月25日号
    佐藤浩市さんのインタビュー記事が掲載された『ビッグコミック』5月25日号
  • 佐藤浩市さんのインタビュー記事が掲載された『ビッグコミック』5月25日号

東京・大阪・名古屋で全9回、いずれも名前なし

   『空母いぶき』のキャストが登壇する舞台挨拶上映会のスケジュールは2019年5月13日、公式サイトで発表。映画公開日の24日と25日に東京で計6回、26日に大阪で2回と名古屋で1回の全9回が実施される。回ごとに誰が登壇するかが明かされており、主要キャストを中心に3~7人ずつ登壇する。だが、そのすべての回に佐藤浩市さんの名前はない。

   佐藤さんは劇中で総理大臣の垂水慶一郎役を演じており、主要キャストのひとり。映画公式サイトのトップページにはキャストの顔写真一覧が掲載されているが、最上部に主演の西島秀俊さん、佐々木蔵之介さん、本田翼さんとともに佐藤さんが並ぶ。その下にはキャストの名前だけの一覧もあるが、最後に書かれるいわゆる「トメ」の位置に佐藤さんの名前がある。

   原作が連載中の漫画雑誌『ビッグコミック』5月25日号(10日発売)に掲載されたインタビュー記事で、佐藤さんは「最初は(総理大臣役を)絶対やりたくないと思いました(笑)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する違和感が、まだ僕らの世代の役者には残ってるんですね」「彼(=垂水)はストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらった」などと話していた。これがネット上で、難病の潰瘍性大腸炎を患っているとして知られる安倍晋三首相を「揶揄している」と非難され、一方では「騒いでいる揶揄は微塵も感じない」という声も出るなど、賛否両論があがり続けている。

   こうした騒動と舞台挨拶上映会に登壇しないこととを結びつける声はネット上で数多い。ツイッターでは、

「自分がストレスに弱かったってオチか」
「取り巻きが参加させなかったのか? 本人が自ら欠席したのか?」
「逃げたw 信念あっての発言なら堂々としていれば良いのにw」
「自身の思いを『世代』のせいにしたり、舞台挨拶をボイコットしたり...」

などと、出席する予定だったことを前提に「炎上状態」を受けて欠席することにしたのではないかという憶測が流れた。

「(騒動は)まったく関係ありません」「スケジュールの問題など」

   実際のところ、インタビュー記事に端を発する騒動と佐藤さんが舞台挨拶に登壇しないことに関係はあるのか。『空母いぶき』配給会社のキノフィルムズ(東京都港区)に15日、J-CASTニュースが取材すると、担当者は

「(騒動は)まったく関係ありません」

と断言。ネット上の憶測を否定した。また、

「スケジュールの問題などがあり、佐藤さんが舞台挨拶上映会に元々ご登壇される予定はありませんでした。少なくとも4月中には決まっておりました」

と説明している。インタビュー記事が掲載された『ビッグコミック』の発売以前に、登壇しないことは決まっていたということだ。

   かわぐちかいじさん原作の『空母いぶき』。映画では国籍不明の武装集団が日本の島嶼部を占領したことで、日本政府が自衛隊初の航空機搭載型護衛艦「いぶき」を出動させ、敵の攻撃を受けると戦闘状態に突入していく――というストーリーが展開される。

(J-CASTニュース編集部 青木正典)

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