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「お金とは一体何?」 32歳の若き経営者は何と答えたのか

  • 書名 鋼の錬金術師
  • 監修・編集・著者名大成信一朗
  • 出版社名サンライズパブリッシング
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「お金」とは一体何だろう...。
この疑問に対して、あなたはどう答えるだろうか。

おそらく、個々の職業や育ってきた環境、今の状況などによって回答は大きく変わるだろう。その質問を32歳にして単月2億円を売り上げるウェブプロモーター・大成信一朗さんにぶつけてみた。

『鋼の錬金術師』(サンライズパブリッシング刊)を上梓したばかりの大成さん。ビジネスを通して「無から有」をつくり続けている彼にとって「お金」とは何なのか。インタビューの後編をお伝えする。

(新刊JP編集部)

■「僕は"人に頼ることができない病"なんです」

――ビジネスを教える塾を運営されている大成さんが考える、失敗する人と成功する人の違いはどこにありますか?

大成:一番は素直さかなと思います。ある程度成功したい気持ちがあるならば、目標を持っているはずなんです。でも、そこに到達できていないということは、どこかで絶対にズレが生じているわけですよね。自分が正しいと思うことと、成功への道筋がズレていれば、同じ結果を繰り返すだけになります。

だから、自分が正しいと思う気持ちを手放して、上手くいっている人たちが言っていることを受け止めて、実践してみる。成功のためにはそれが重要です。上手くいっている人とそうでない人を比べると、真逆のことをしています。それは行動するかどうか。リスクに飛びこむかどうか。行動している人はリスクがやがて安定に変わることを知っています。

また、考えないのはいけないけど、考え過ぎてもダメです。人は30分くらい考えるとネガティブな方向に思考が傾きますから。

――では、大成さんはそこまで考えずに行動してしまうのですか?

大成:多少は考えますよ(笑)。でも、やったことがないことをあれこれ考えても結論は出ないんです。それに僕の最大の強みは、自分をバカだと認めていることです。考えても正解は出てこないことを知っています。だからやってみるんです。

――そういう姿勢が功を奏して単月2億円の売り上げというのはすごいですね。相当な努力が必要なのでは?

大成:そうですね。それに性格的に努力をしないといけない道を歩いているというか、僕、「人に質問できない病」なんですよ。小さな頃から人に頼れなくて、自分で解決する以外ないというか。

――えっ、なぜそんな過酷な道を?

大成:小さい頃からいじめられっ子だったんですよ。ただ親に心配掛けたくなくてずっと黙っていて、ある時耐えられなくて、自分はいじめられているということを訴えたんですね。そうしたら「え? そうなん? かわいそう」と返ってきて...。

親はそこまで深刻なものではないと思っていたようなんですが、その時に僕はすごく傷ついて、人に頼っちゃダメなんだと強く思ったんです。だから一人で生きていけるように、小学生ながらとにかく身体を鍛えて、筋肉バキバキで、いじめてくる奴らを力でねじ伏せて。

――それは壮絶ですね。

大成:筋肉がつきやすい体質というのもあるのですが、実は『裸の錬金術師』の表紙の写真は僕の身体です(笑)。

――そうなんですか!? お聞きしたいことがあるのですが、大成さんにとって「お金」とはなんでしょう。

大成:結果の「象徴」でしょうか。象徴は一つではなく、労働の対価としてお金が入ってくることもあれば、感謝や口コミかもしれませんし、情報や人脈ということもあります。あくまでそれら象徴の中の一つという風に思っています。

――ビジネスをやっている人の中には「お金こそが正義」と思っている方もいますが。

大成:まあ、0になったらなったで、仙人のような生活をすればいいかなと思っているので(笑)。お金のためにビジネスをやっている感覚はないですね。もちろん必要だけど、最低限だけで生きていけるし。

――では、大成さんが稼ぐ理由は?

大成:呼吸のようなものだからです。経験にお金がついてくる感覚があります。これをやってみたらどうなるんだろうと思って試してみると、お金がついてくる。

――高級なものを食べたいとか、良い生活をしたいという欲求はないんですか?

大成:お金があるからやりますけど、そこまでの貪欲さはないですね。いつでも稼げるので、お金がなくても困らないですし。

――お話を聞いていて、そういうスタンスでいらっしゃるのは、今32歳の大成さんの世代的なものなのかなとも思いましたが。

大成:自分の世代については、なんとなくやりすごしている人と向上心がある人の両極端な気がしますね。でも基本、他人の人生に固執せず、好きなように生きています。

――同世代へのアドバイスをするとしたら?

大成:そろそろ中間管理職になるくらいの年代ですよね? 上からも下からも相当な軋轢の中で葛藤を覚えながら仕事をすることもあると思いますが、全ては自分の責任のもとに生きているということを忘れないようにすべきでしょうね。自分の決断でその会社に入っているわけで、他責に傾かないようにすることが大事だと思います。

――では最後に、本書をどのような人に読んでほしいですか?

大成:まさに今話した、自分と同世代くらいの人たちに。向上心があって、葛藤している人です。脱サラして独立、みたいな考え方をする人も多いと思いますが、僕は推奨していません。会社組織の中で向上心を形にすることができるはずです。

とはいえ、向上心を持っている同年代やその前後の世代の人たちのことを応援したいと思っているので、現状に葛藤を覚えている人にとって乗り越えるためのヒントの一つになればと思っています。

(了)

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