健康が気になる人は、食品のカロリーや栄養成分なども気になるはず。
加工食品と鶏卵は栄養成分が表示され、カロリーもチェックできます。

この栄養成分表示は、販売者の責任により任意。
ただし表示方法は、健康増進法で決められています。

…栄養成分表示には、糖質、ナトリウムがあるのはなぜ？

野菜や果物の中には、もともと食品の成分としてショ糖、ブドウ糖、果糖などの糖類が入っています。またミネラルの一つとしてナトリウムも含まれます。

栄養摂取を、 【適量に抑える】ことを強調する、「低○○」「○○ひかえめ」「○○オフ」など。
【補給できる】ことを強調する、「高○○ 」「 ○○豊富」「 ○○含有」など。
…こうした「強調表示」をするためには、

決められた基準を満たさなければなりません。

右に、熱量と糖類の基準を挙げました。
その他、脂質、飽和脂肪酸、コレステロール、ナトリウムにも基準があります。

健康食品と呼ばれるものはいろいろありますが、法律上の定義はありません。

国の制度では、国が定めた安全性や有効性の基準などを満たす「保健機能食品」があります。

保健機能食品は、一般食品と医薬品との間に位置づけられ、特定保健用食品と、栄養機能食品があります。

このようなマーク、目にしたことがありませんか？

特定保健用食品（トクホ）は、
・血圧、血中のコレステロールを正常に保つ
・おなかの調子を整える
など、保健用途を表示してある食品です。

製品ごとに有効性や、安全性の審査を受けて、国の許可を得たものに表示できます。

高齢者や、ライフスタイルの変化で通常の食生活が難しい場合に、1日に必要な栄養成分を補給・補完するために利用するものです。
【表示できる栄養成分】
・ミネラル　5種（カルシウム、亜鉛、銅、マグネシウム、鉄）
・ビタミン　12種

国の規格の上下限値に適合していれば、その栄養成分を表示できます。

他にもいろいろな食品表示があります。買い物の折に、手に取った食品の表示にちょっと目をとめてみましょう。
このミニッツ・シンキングは、鎌倉女子大学の吉田啓子教授（家政学部・家政保健学科）のオープンキャンパス講座「食品表示に詳しくなろう」を元に構成しました。