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長時間のデスクワークでがんリスク上昇 歯磨き、飲酒、夜型生活も見直しては

【羽鳥慎一モーニングショー】(テレビ朝日系) 2015年9月29日放送


「がん 最新検査法とリスク高める危険習慣」


   がんにより命を落とす芸能人が相次いでいる。女優・川島なお美さんが胆管がんで亡くなったのは、2015年9月24日のこと。その数日前、9月19日にはニュースキャスターの黒木奈々さんが胃がんで、また5月にさかのぼると俳優・今井雅之さんが大腸がんで、それぞれ命を落とした。

   番組では、がんのリスクを高める危険な生活習慣に注目した。

  • 飲酒ですぐに顔が赤くなる人は、自らストップを
    飲酒ですぐに顔が赤くなる人は、自らストップを
  • 飲酒ですぐに顔が赤くなる人は、自らストップを

40代も死因の1位はがん

   がんが日本人の死因1位になったのは、1980年代。長生きしてがんにかかる人が増えたことが大きいようだ。医療ジャーナリストの森田豊医師は、「年をとると細胞ががん化しやすい」と指摘する。ただ高齢者だけでなく、40代も死因の1位はがんになっているという。

司会の羽鳥慎一アナ「若いからと言って油断できない病気です」

   特に気をつけるべき人たちは、専業主婦と個人事業主。会社勤務の人と違って、定期検診を受ける機会を自発的に持たねばならないからだ。ついうっかり忘れてしまったというケースもあるだろう。

羽鳥アナ「がんの70%は生活習慣。たばこにお酒」

   こう話すと、コメンテーターでジャーナリストの青木理に、「身につまされて聞いていますか」と水を向けた。

青木「(コーナーが)始まった時からこういう話になるだろうなあと。ちょっと憂うつ」

   では、どんな生活習慣が危険なのだろう。

   1つ目は「熱い飲み物を好んで飲む」。冷まさずに飲み込んでばかりいると、食道の粘膜を傷つけ、繰り返し炎症が起きて食道がんのリスクが8倍高まるそうだ。ここで青木が思わず吹き出してしまった。

コメンテーターの玉川徹「え、それもなんですか」
青木「みそ汁、熱くないとダメ」

すぐ赤くなる人が飲酒続けると食道がんリスク56倍

   2つ目は「すぐ赤くなる人が毎日飲酒」。顔が赤らむ人は、アルコールを代謝する際に発生するアセトアルデヒドの分解力が弱い。アセトアルデヒドは発がん性物質だ。にもかかわらず、「赤くなるけどお酒が強くなってきた」と毎日飲み続けると、食道がんリスクが56倍にも膨れ上がるというのだ。

   そして3つ目が「歯磨き1日1回だけ」。口の中には、発がん性物質をつくる細菌があり、歯磨きでこれを洗い出す機会が少ないと、食道がんのリスクが30%アップする。

森田「ささいな生活習慣で、がんのリスクは高まります。普段から生活習慣を正すのは、とても大切」

   ほかにも、夜働く男性は前立腺がんのリスクが2~3倍上昇する。ホルモンバランスが崩れるためだ。これまた「夜型人間」という青木が当てはまった。

羽鳥「ごめんなさいね、全部青木さんで」
青木「とりあえず今、外に出て歯磨いてきていいですか」
一同「(笑)」

   最も多くの人に該当しそうな危険習慣が、「1日4時間以上座っている」。これは、がん全般の発症率を押し上げるという。運動量の低下と血流悪化の影響だ。デスクワークやパソコンに向き合って座って仕事をする人は、不安になるかもしれない。

雑誌「AERA」編集長の浜田敬子「校了日、12時間以上座ってます」
玉川「でも、運動すればいいわけでしょう?」
森田「4時間以上座っている人は、よく運動する(必要がある)ということです」