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歯科に行かなくても歯周病がわかる 唾液を郵送する検査サービス開始

   大日本印刷(DNP)は2016年10月6日、自宅で唾液を採取しポストに投函するだけで歯周病かどうかなどの診断が届く検査サービスを始めると発表した。

   このサービスは「DNPお口健康ナビ」で、東京医科歯科大学歯学部附属病院の和泉雄一教授の監修のもとで行なわれ、出版・通販大手ハルメクのカタログ通販「ハルメク 健康と暮らし」で10月10日に販売を開始する。

  • 「DNPお口健康ナビ」検査セット(大日本印刷の発表資料より)
    「DNPお口健康ナビ」検査セット(大日本印刷の発表資料より)
  • 「DNPお口健康ナビ」検査セット(大日本印刷の発表資料より)

歯周病は生活習慣病や乳がん、腎臓がんの一因

   日本の成人の約8割が歯周病にかかっているといわれ、最近の研究では、糖尿病や心筋梗塞、動脈硬化などの生活習慣病の原因の1つになっているばかりか、乳がんや腎臓がんのリスクを高めることが明らかになっている。しかし、歯科医院での受診率が低いのが現状だ。

   大日本印刷の発表資料によると、和泉雄一教授と共同で、自宅で手軽に歯周病の状況を把握できる新たな検査技術の開発に成功した。利用者は検査キットのチューブで唾液を採取、生活習慣に関するアンケートに回答し、専用封筒に入れてポストに投函する。歯周病の原因となる唾液中の歯周病菌の数をカウントした結果と、生活習慣アンケート結果をもとに、歯科医師が直接診断した結果と同等の「歯ぐきの健康 警戒レベル」を自宅に郵送する仕組みだ。