「カムカムロック」:歯科医が噛む大切さ説く 自ら作詞作曲し動画でアピール

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   食事中、食べ物は何度もしっかり噛(か)む――「やらなきゃ」と分かっているけれど、忙しくてつい早食いになり、疎かにしてはいないだろうか。

   東京都内で歯科医院を開業している春日芳彦さんは、長年小学校の校医を務めるなかで、子どもたちに「噛む」大切さを深く理解してもらおうと、「カムカムロック」というユニークな曲をつくり、広く活用してきた。2016年には「ユーチューブ」にオリジナルの動画を公開。春日さんに「カムカムロック」の取り組みを取材した。

  • 連載「コンプレックス都市伝説」でおなじみのサカタルージさんが手がけた「カムカムロック」のイラスト
    連載「コンプレックス都市伝説」でおなじみのサカタルージさんが手がけた「カムカムロック」のイラスト

都内の小学校で30年以上歌い継がれてきた

   ――「カムカムロック」を制作された経緯を教えてください。

春日 1985年以来今日まで、東京都江東区の区立数矢小学校で歯科校医を務めています。毎年6月の「歯の衛生週間」では朝の集会の場で、クイズを出したり保健委員会の児童に演劇をさせたりして、健康に関する教育活動をしてきましたが、児童たちと一緒に楽しめる歌があったらいいな、と思っていました。1998年に、校長や養護教諭の許可を得て、私が作詞作曲したのが「カムカムロック」です。歌も私が担当し、編曲はプロの音楽家で友人の平岩嘉信さんにお願いしました。バックコーラスは平岩さんの奥様です。

   ――今回、動画にして発表したねらいは何でしょうか。

春日 これまでは数矢小の児童たちと一緒に毎年歌ってきました。ときには弾き語りや、先生たちとのバンド演奏もしました。最近は曲のCDをかけて全校児童と歌っています。私としては、もっと多くのお子さんや教育関係者に曲を知ってもらいたいとの思いが強くなり、2016年、2種類の動画をユーチューブに公開したのです。それぞれ、イラストレーターのサカタルージさん、映像演出家の飯島章博さんにお願いして、広く一般の方々にインパクトをもたらす動画をつくっていただきました。

   ――曲では、噛む大切さを強調しています。歯科医の観点から、噛むことが子どもの成長や病気にどのような影響を与えているか教えてください。

春日 歯や口の健康と言えば、長年虫歯の予防、また最近は歯周病の予防が重視されています。しかし、子どもの成長期において食育やよく噛むこと、だ液の大切さにはあまり重きが置かれていないと私には思えました。口腔と歯、だ液は第一の消化器官であり、よく噛んで咀嚼(そしゃく)することが顎や顔、そして全身に及ぼすいい影響は、歯科医学や免疫学的な知見が徐々に増えつつあり、これからも増していくと思います。
   なにより曲には、子どもたちが食事を楽しく喜んで、感謝の気持ちを持っていただくことができる感性豊かな人間に成長してほしいとの思いを込めました。


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