2024年 4月 25日 (木)

今や保育園児が化粧にネイルアート 常識はずれ?それとも個人の自由?

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   メークやネイルアートをして幼稚園・保育園に行く子どもがいる。母親の化粧姿を見たのがきっかけのようだ。

   子ども向けのコスメティック商品メーカーに聞くと、「販売数は年々増えている」と明かした。一方で、幼児の化粧を禁止する園もある。

  • 幼児もメークに興味を示すようになってきた(写真はイメージ)
    幼児もメークに興味を示すようになってきた(写真はイメージ)
  • 幼児もメークに興味を示すようになってきた(写真はイメージ)

母親「時々だったらいいかなと」

   子育て情報サイト「パピマミ」には2016年10月21日、メークやネイルをする園児の事例を紹介する記事が掲載された。母親に化粧してもらった4歳の女の子は、先生に「幼稚園にはしてこないでね。取りましょう」と言われても、メークを落とすのを拒否した。母親がネイリストの5歳の女の子は、常に両手にネイルアートが施されており、幼稚園で注意された母親は「個人の自由」だと言って聞かなかったという。

   保育園に通う3歳の娘を持つ都内在住30代女性が、J-CASTヘルスケアの取材に答えた。「メークやネイルをする園児がいるらしいのですが」と聞くと、特に驚くこともなく「ああ、いますね。うちの子も、たまにします」と答えた。娘は、母親であるこの女性や園の友達、その母親が化粧をしているのを見て、興味を持つという。女性はこう続けた。

「せがんでくるので、時々だったらいいかなと思って子ども用のコスメ商品を使わせます。肌に良くなさそうなので毎日はさせません。1回やると飽きちゃう場合が多いですね。保育園で1人が化粧するとみんなマネするので、化粧ブームのような時期が定期的に訪れるようです。ままごとの一つだと思います」

   子ども用の化粧品を製造販売するレイス(本社・東京都港区)に取材すると、マーケティング部担当者は「キッズコスメ品の販売数は、数年前から徐々に増えています」と話した。クリスマスや誕生日プレゼント用に買う客も多い。

化粧禁止の園長「入園説明会で保護者に話をする」

   ニーズが増している理由として、レイスの担当者は「昔は人形やおもちゃといった可愛い物を持っていれば満足していたのが、最近では自分を可愛く見せようという方向にシフトしているのではないか」と推測している。同社でよく売れるのはリップグロスとネイルカラーで、ほかにもアイテムの種類が増えているという。

   子どもの肌の健康を考え、原材料に配慮していると説明する。

「大人用の化粧品はクレンジングで落とすので、多少なりとも肌への刺激があります。しかし、子ども用はクレンジングしなくても水で顔を洗えば簡単に落とせます。ネイルカラーは、爪に刺激のある除光液を使わずに落とせる水溶性で、こすれば落ちるようになっています」

   注意事項として、長時間つけたままにせず、寝る前には落とすことや、誤飲しないよう保管に気を付けることなどが「ガッチリと書いてあります」という。

   それでも、化粧を禁止する園はある。取材に答えた東京都内のある幼稚園の園長は、「メーク、ネイル、染髪も禁止しています。入園説明会で保護者に説明します」と話した。メークなどをしてくる子がいたら、その場で注意して落としてもらい、保護者にも話をする。「教育機関ですから、常識ある親御さんなら一度説明すれば分かっていただけます」。

   女性向け情報交換サイト「ガールズちゃんねる」には15年10月24日、「幼稚園の禁止事項」のテーマで掲示板が立てられた。そこに寄せられた投稿の中にも

「化粧禁止。色つきリップやマニキュアなどしてくる女の子がいるので」
    「化粧、香水、髪染め禁止」

との書き込みが見つかる。前出の30代女性の保育園では「禁止されていませんし、特に注意もされませんが、うちの園のルールは緩いのではないかなと思います」と話していた。

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