2024年 4月 19日 (金)

IT時代の生命保険、選ばれるのは手ごろな掛け金&ネットで資料

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   若い世代を中心に生命保険の加入率が低下しているとされ、個人保険の保有契約高は長い間減少傾向が続いている。クレジットカード利用明細一括管理アプリ「CRECO(クレコ)」を運営するアイ・ティ・リアライズは2017年3月、クレジットカードの利用履歴をベースにした独自リサーチサービス「CRECOリサーチ」で、生命保険に関するアンケート調査を実施し、スマートフォンユーザーの保険をめぐる意識調査を行った。

    それによると、7割は何らかの生命保険に加入しているものの、若年層や世帯収入によって加入率が落ちることなどが分かった。

スマホユーザー意識調査 人気は「共済」

   調査は3月2日~21日の間に行われ、有効回答数は889サンプル。年齢のセグメントを、若年層(10~30歳代)中年層(40~50歳代)高齢層(60歳代以上)とし、世帯収入のセグメント「高」(800万円以上)「中」(400~800万円未満)「低」(400万円未満)とした。

   生命保険の加入状況は、およそ73%が加入。属性別で加入率が最も高いのは「既婚・子供あり」で、9割以上が何らかの生命保険に加入している。しかし若年層では男性66.3%、女性62.5%と低くなり、世帯収入「低」では58.4%だった。加入している人に加入数を尋ねたところ51.4%が「1つ」。収入が多いほど加入数は多めだった。

   加入している生命保険会社では、最も多いのは、県民共済やJA共済などの「共済」で、「アフラック(アメリカンファミリー生命)」「日本生命」「ソニー生命」が続いた。ネットで簡単に資料請求などができるが上位に挙げられているのは、スマホ活用度が高いCRECOユーザーを対象とした調査のためとみられる。

   「共済(県民共済・JA共済等)」に関しては女性の加入率が全体より高い。掛け金が手ごろながら「安心・安全」が担保されていることが評価を高めているようだ。「アフラック」や「ソニー生命」は加入数が多い人ほど加入している率が高く、追加で契約している状況が考えられるという。

   加入している生命保険の保険料を尋ねたところ、最も多かったのは「1万円以上~1万5000円未満」。2万円未満は6割強おり、3万円を超える高額の保険を契約している人は少なかった。

    生命保険協会が16年10月に公表した「16年版生命保険の動向」によると、個人保険の保有契約高(死亡保障などの主要保障の金額)は15年度末は858兆円。14年度末が857兆円で、19年ぶりに前年度を上回った。個人保険の保有契約高は1996年度末の1495兆円をピークに減少傾向が続いていた。

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