2024年 4月 20日 (土)

「卵は1日1個まで」の常識は古い 沢山食べればアルツハイマー予防も

【この差って何ですか?】(TBS系)2017年8月8日放送
「100歳を超えても元気な人、100人にアンケート」

   今や日本は世界屈指の長寿大国だ。100歳以上の高齢者は年々増加していて、2016年には6万5692人を数えている。

   番組では、100歳を超えて元気に過ごしている100人に、普段どんな生活をしているのかアンケートを実施。食生活や睡眠、健康法など、様々な共通点が見つかった。

朝食はパンよりご飯

   朝食べる主食は、パンが23人、ご飯が77人と、ご飯を食べる人が圧倒的に多かった。

   白澤抗加齢医学研究所の白澤卓二所長によると、パンよりもご飯の方が咀嚼(そしゃく)回数が多い。食パンを1枚食べるのに噛む回数が350回なのに対し、ご飯は茶碗一杯で600回噛んでいる。

   咀嚼回数が多いと、唾液が多く分泌される。唾液の中に含まれる「ペルオキシダーゼ」という成分は、活性酸素を減らしがんを抑制する。

   さらに、噛む力と下半身の力は比例していて、噛む力が強い人は転倒しにくい。多く咀嚼することで、丈夫な足腰を保てるのだ。

   1日に食べる卵の数は、1個が60人、2個以上が40人だったが、白澤氏は「40%が1日2個以上卵を食べている」結果に注目した。

   卵は1日2個以上食べるとコレステロール値が上がると言われていたが、2015年の厚生労働省の発表では、食べているコレステロールと血液中のコレステロールは関係ないと報告された。全く卵を食べない人と、1日5~10個の卵を5日間連続で食べた人の血液中のコレステロールを比べると、ほぼ変わらなかったという実験結果もある。

   卵には肉や魚より良質なタンパク質が含まれているほか、黄身に含まれる「コリン」という成分はアルツハイマー病を予防する効果がある。117歳で亡くなった、イタリアのエマ・モラーノさんは、若い頃から1日3個以上の卵を食べ続け、100歳を超えても認知機能が低下しなかったという。

   卵は糖質が少なく、血糖値も上がらない。1日2~3個食べるのが理想的だ。

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