○元日(1月1日)
新年の門出を祝う日である。元日から1月3日までの3日間を、「お正月」または「三が日」といって完全に仕事を休む。「正月」とは本来「1月」のことであるが、慣習的にこの3日間を指すようになっている。神社に参詣したり、知人宅を訪問して新年のあいさつを交わし、酒を飲み、正月独特の料理(おせち料理)を食べたりして楽しむ。正月には、門には注連縄を張り、松飾りをつけ、または門松をたてる。門松は、神の降臨するための樹木をたてるという意味がある。松飾りのある期間は元日から7日まで(昔は15日まで)で、この期間を「松の内」ともいう。
○節分(2月3日または4日)
太陰太陽暦の立春の前日をいい、節分の夜に各家庭では「鬼は外、福は内」ととなえながら家の内外に大豆をまき、鬼(災い)を追い払って戸口を閉ざす行事が行われる。
○ひなまつり(3月3日)
女の子の将来の幸福を願うお祭りである。昔の宮廷の風俗を模したきれいなひな人形を桃の花と一緒に飾る。もち米の粥に麹をまぜて醸造した酒(しろざけ)を飲んで楽しむ。
○端午の節句(5月5日)
男の子が健やかに育つことを願うお祭りである。武士の人形を飾り、邪気を払うための菖蒲を軒に差し、鯉のぼりをたて、柏餅を食べて楽しむ。
○七夕(7月7日)
中国伝来の風習と、わが国固有の信仰とが結合したものといわれている。天の川(銀河)の両岸にある牽牛星と織女星とが、年に1度あうことを祝うお祭りである。庭前に供物(とうもろこし、なすなど)をし、歌や字を書いた5色の短冊を笹竹につけて飾り、織女星にあやかって女児の手芸の上達を祈る。
○お盆(8月15日の前後数日)
種々の食物を祖先の霊に供えてその冥福を祈る。都会に働きに行っている者は郷里に帰る。なお、東京などの大都市では7月に行うところもある。各地の町や村で盆踊りが行われ、ゆかた姿で多くの人が参加するが、これは日本の夏の風物詩の一つである。
○月見(陰暦8月15日夜および9月13日夜〔満月の夜〕)
すすきを飾り、お酒とだんごを月に供え、月を見ながら秋の夜を楽しむ。
○お彼岸(春分の日と秋分の日を中心とした前後7日間)
彼岸とは向こう岸の意味で、仏教ではさとりの世界のことである。先祖の霊を呼び、仏事を行い、墓にお詣りする。
○七五三
男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳にあたる年の11月15日に、子供の成長を祝い、晴着を着せて神社に詣る。奇数をめでたい数とし、そのうちから三つを取ったものである。
○クリスマス
日本には洗礼をうけたクリスチャンの数は多くないが、かなりの人が一種のお祭り的なものとして、クリスマスイブを楽しむ。子供にとってはサンタクロースのプレゼントが楽しみである。
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日本―その姿と心
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