[日本のマンガ]

出版物の年間総発行部数の約3割はマンガ

2008/12/10 21:39
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 今日の日本で見られるマンガが生れたのは、明治時代(1800年代後半)で、新聞マンガが最初である。風刺絵に近いマンガから始まり、現在でもほとんどの日刊新聞に掲載されている4コママンガに発展した。

 ストーリー性を重視したマンガも第2次世界大戦前に生まれ、主として少年向きの人気キャラクターが活躍するマンガが呼び物になった。この分野のマンガで、第2次世界大戦後もっとも広く国民に親しまれているのは、長谷川町子の『サザエさん』である。

 戦後のマンガブームの先駆者は、手塚治虫である。彼は映画的手法を初めて日本のマンガに導入した。マンガの読み手は、はじめは主として子供であったが、1960年代になると「劇画」が生まれ、そのリアルな絵と社会的なテーマによって、大学生を中心に大人の読者を増やして行った。その後も多くのマンガ家が多彩な表現に挑戦し、娯楽性をもったものだけではなく、芸術的・文学的価値を持つ作品が生み出された。これらの中には翻訳され、海外で楽しまれているものも多い。特にヨーロッパではイギリス、フランス、イタリアなど、アジアでは韓国、中国、香港、台湾、タイで広く読まれている。

 また、アメリカのアニメーション「ライオン・キング」は手塚治虫の「ジャングル大帝」がもとになっているといわれ、その他「ターミネーター2」、「ロボコップ3」などハリウッドのエンタテイメントも、日本のマンガがアイディアの種を与えている。

 2004年、日本における出版物の年間総発行部数約30%がマンガである(コミック本を含む)。習慣・月刊をあわせてマンガ雑誌は220種も発売されている。なかでも劇画スタイルが最も多く、週刊誌として刊行されているもののなかには数百万部も売れていたものもある。その後、人気はやや下降気味であるが、まだなお相当な人気を保っている。

 1987年には、情報マンガが市民権を得た。たとえば、1987年大ベストセラーになった『日本経済入門』などのように、経済・法律・流通など経済の仕組を解説したものや、現代社会の動向を題材にしたものもある。95年にはマンガ文庫ブームも再来した。今日ではマンガは、新聞や雑誌には必要欠くべからざるものであり、企業の会社案内パンフレットにさえ姿を現わす。こうしてマンガは、老若すべての日本人にとって不可欠の表現手段となっている。

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