2024年 4月 26日 (金)

「働かない中高年は解雇せよ」に賛否両論

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   急激な景気後退を背景に「派遣切り」が社会問題化しているが、J-CASTニュースで「働かない中高年リッチ解雇せよ 『正社員』保護しすぎ論が台頭」という記事を掲載したところ、大きな反響があった。同記事のコメント欄には賛否両論100件近いカキコミがあり、この問題への高い関心をうかがわせた。そのいくつかを紹介する。

「働かない中高年は『社内ニート』と呼ぶべき」

記事には多数のコメントが寄せられた
記事には多数のコメントが寄せられた

   まず、中高年のノンワーキング・リッチを解雇もしくは減給すべきだという主張に肯定的な意見として、次のようなコメントが寄せられた。

「自己責任論と能力主義を会社に採用するなら、まっさきにワープロソフトも使えない、高年齢正社員や能無しバブル入社組をクビにして、派遣労働者の中から、特に優秀な少数派を優遇したほうがいいい」(コメントNo.2)
「職務内容に差がないのなら、待遇の差もなくすのが、労働の生産性という点からみたときには、正統な処遇でしょう。同じ内容の仕事をしていて保障や収入に差が発生するとすれば、それは身分制でしかないでしょう」(コメントNo.10)
「働かない中高年は『社内ニート』と呼ぶべき」(コメントNo.13)

   また、自分の会社にいる「ノンワーキング・リッチ」への不満を吐露するコメントもあった。

「ウチの会社も馬鹿な新事業で赤字だしまくりの役員は平気で居座って現場で振り回された一般社員に責任押し付けて希望退職という名目で肩たたきしてるしな。生産性上げたいなら馬鹿役員減らすべきだよなあ」(コメントNo.18)
「使えない50歳代のオヤジ、大すぎ。・・・仕事ができない上に、ヘンにプライドだけが高くて、下の人間に質問すらしてこない無能オヤジ。パソコンができないことを開き直ってしまい、まったく憶えようともしない向上心ゼロの無能オヤジ。あなたの周りにも、きっと、いるはずです」(コメントNo.20)

「中年以上の社員は会社に利益をもたらすパイプ役」

   しかし、その一方で、中高年正社員の安易な解雇論に反対するコメントもかなり寄せられた。その理由は、中高年社員にはそれなりの存在意義があるというものや、正社員を保護しないと優秀な社員が集まらないというものなど、さまざまだ。

「確かに老害も居るが、ちゃんとポジション確保してる中年以上の社員は、大抵が人脈を持っていて会社に利益をもたらすパイプ役になっている。こういう人脈は若い頃バリバリやっていなければ身に着けることが出来ないし、一朝一夕では得られない」(コメントNo.64)
「能力がないから正社員になれないんじゃないの?特別な資格を持っている人なら出社しなくても社員でいてくれるだけでいい、って人もいるし。優秀な派遣社員は会社にいてほしいから正社員にすると思う」(コメントNo.14)
「正社員を保護しなかったら正社員になるメリットが無いと思うのですが。社員も会社の為に、なんて思わなくなって結果的に会社に不利益になるのでは?・・・派遣が道具扱いされるのも良くは無いけど、この場合は社員も道具扱いしろってことでしょう。それって結局労働者全体の地位の引き下げであって本末転倒な気がします」(コメントNo.26)

正社員解雇論で笑うのは「経営者」だけ?

   また、正社員解雇論を強調することは経営者にとって都合がいいだけで、必ずしも非正規社員の待遇改善につながるわけではないという批判もあった。

「馬車馬のように働かされてるのに年齢で切るとかありそう。会社のいいように法律を使うのが経営者だしね」(コメントNo.4)
「非正規や若手の待遇を良くする話ありきならともかく、他を下げる話ありきでは、今冷遇されている人の待遇が良くなる保障はない。単に株主に金が流れるだけで、不幸仲間を増やしているだけじゃないのか?」(コメントNo.43)
「(芥川龍之介の)『くもの糸』みたいですね。非正規社員と正社員を似たような待遇にしろってところが。正社員の待遇なども、変えたいのが企業の本音だと思う」(コメントNo.87)
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