「靴を投げつける上司にレッドカードを!」と部員がクレーム

2009/11/ 2 12:11

   不況下で売上不振が続き、担当管理職に多大なプレッシャーが掛かっている。ある会社では、激高した営業部長にモノを投げつけられた部下が「上司を辞めさせてくれ」とクレームを付けてきた。人事担当者はどういう対応にするか頭を悩ませている。


>>ヨソでは言えない社内トラブル・記事一覧

社内規程もあるし研修もしている。解雇も視野に・・・

――広告代理店の人事です。営業部門の社員から「上司がモノを投げつけるので、危ないです。もう耐えられないので上司を辞めさせてください」という相談がありました。

   詳しく聞いてみると、営業部長が部下のミスを見つけると、呼びつけて罵倒し、興奮するとモノを投げつけるとのこと。投げるものはボールペンやメモ帳などが多いようですが、時には自分の靴を脱いで投げるときもあったそうです。

   幸い、靴は人に当たらなかったようですが、もしケガでもしたら会社の責任も問われかねません。そこで営業部長を呼んで注意をしたところ、数はだいぶ減ったようですが、ときどき手近なものを投げたり叩きつけたりしているようです。

   また営業部長は激高したあとに、部下が残業していても「お前らは仕事が遅い!」と言い残して定時に帰ってしまうことも。

   社内ではハラスメント研修を含めて、管理職を対象とする研修会をしていますし、各種の社内規程も整備しています。会社としても手の打ちようがないので、そろそろ「解雇」を見据えた対処を考えようと思っていますが――

(続く)

尾崎 健一(おざき・けんいち)

臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て、2007年に独立。ライフワーク・ストレスアカデミー代表として企業のコンサルティングを行いながら、秋田大学医学系研究科で自殺予防の研究に携わっている。『ケーススタディ 認知行動カウンセリング』(至文堂)に執筆者として参画。共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

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