高度経済成長の時代には、モノを作れば売れたので、社員は寝る間を惜しんでモノを作り、働けば働くほど給料が上がりました。しかし経済成長率が低下した昨今では、ただひたすら働くだけでは売れなくなっています。ある会社では、世代間の「働き方」の認識にギャップが生じて、上司と部下との間に対立が出来てしまっているようです。
小売業の人事担当です。先日、第一営業部の社員から、相談のメールが来ました。「営業課長が帰りづらい雰囲気を出しているので、なかなか家に帰れません」という内容です。
課長は常々、「俺が若かった頃は、終電で帰るのが常識。休日出勤だって当たり前にやってたんだぞ!」と誇らしげに言っているそうです。また、出勤すると、前日の夜遅くに業務の指示がメールで送られていることも。
「まるで、俺が遅くまでいるのに、何でお前らは早く帰ってるんだ、と言わんばかりです。みんな疲れています。このままでは病人が出てもおかしくありません。何とかして下さい」
部の勤怠状況を調べたところ、10人の部員全員の月の残業が80時間を超えており、他の部署と比べても突出して多いことが分かりました。会社では残業削減の取り組みをしているので、課長の認識は会社の意図と逆行しています。
ただし、この不況下で実績はなかなか上がらず、課長としては何が何でも売上目標を達成しようと焦りがあるようです。
一方、部下の間では「休日出勤なんて、いつの時代の話? それだけ長時間働いて課長止まりかよ」「課長は家庭がうまくいってないから、家に帰りづらいらしいよ」と陰口を叩かれているようです。どのように手を打ったらよいのでしょうか。
(続く)
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