2024年 3月 28日 (木)

ちょっと贅沢な「内定ブルー」 JRより信金を選ぶべき?

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   Q&AサイトのOKWaveに、こんな相談が載っていました。質問者のr20070316さんは短大の2年生。就職活動の結果、地元の信用金庫とJRから採用内定をもらいました。

   内定が出たのは、くしくも2社とも同じ日。JRから当日中の返答を求められ、よく考える時間もなく入社の意思を伝えてしまいました。

社会人を前に「家族のありがたみ」感じて

   しかし家族や親戚は、地元で働いて欲しいという希望を持っていたとか。いまになって家族がそばにいるありがたみに気づき、信用金庫にすればよかったのかと悩んでいます。

「この就職難に複数内定をいただけたことを大変感謝していますが、自分の決断が正しかったのか気持ちが揺らいでいます」

   もしもどちらか1社しか内定が出ていなければ、こんな悩みはなかったのでは。いまも就活中の人から見れば「なんて贅沢な悩み!」でしょう。回答者からは叱咤の声が飛んでいます。

「『自立』という言葉を辞書で確認してみるべき年齢なのではないでしょうか? 選挙権はお持ちですか? 内定ブルーというよりも、ただの甘えん坊に見えてしまいます」(lavasoさん)

   質問者さんからは「短大生なので、まだ選挙権ありません。…甘えん坊ですみません」という返答が。選挙権だけの問題ではないのですけどね。

   現役の就活生に聞いてみると、何十社も受けた末に、ようやく1社の内定をもらえてホッとした後に、「この会社でいいのか」という疑問が頭をもたげ始めるのだそうです。

   就活の厳しすぎる現実。数か月前には聞いたこともなかった内定先をネットで検索し、「そこはブラック企業確定」と書かれているのを見て「やっぱりやめようかな」と不安に駆られるのが、いまどきの典型的な「内定ブルー」なのだそうです。

   それに比べると信用金庫もJRも、安定した穏当な就職先に違いない。仕事の面白みは分かりませんが、お給料はきちんと払ってもらえるのではないでしょうか。

「日本一の鉄道ウーマン」目標にしては

   回答者のkey00001さんは、いまの「内定ブルー」は就職先の問題ではなく、社会に出ることへの不安ではないかと指摘します。もし信用金庫を選んでも、また別の不安が持ち上がってくるというわけです。

「自分はホントに社会人として通用するのか? なんて考え出すと不安は増すと思います。だから必要なのは覚悟。『自分が通用しようがしまいが関係ない。必死でやって日本一の鉄道マンになってやる!』という思いさえ持てば、絶対に通用します」

   学生気分を抜き社会人になる自覚を持つことで、就職先への不安も和らぐという指摘は、その通りでしょう。内定ブルーに関する他の相談には、こんなアドバイスもありました。

「入社前にモチベーションを上げました。私は営業系ですので、新人で必ず1番なるんだという明確な目標を設定しました。入社前に差をつけてやる的な感じです。あなたも入社前に目標を決めると何か変わると思います。向き不向きよりも、前向きに!」(96higesanさん)
「同じ業界の(内定が出た)友人とお酒を交えてお話をしたり、筋トレをしたりしていました。意外と筋トレはよかったかもしれません。おかげで病気になりにくくなった気がしました」(hanter90zさん)

   「日本一の鉄道マン(ウーマン)」という目標は大げさすぎるかと思いましたが、覚悟を決めるには意外と効果的かもしれませんね。

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