2024年 4月 20日 (土)

「世界一」に選ばれたスウェーデン政府観光局のツイッターPRがスゴイ

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「検閲しない方針」を貫いてキャンペーン効果も上々

   また、子どもに母乳を飲ませている写真を掲載したり、「スウェーデンにジャスティン・ビーバーのような人がいても誰も相手にしない」と世界のアイドル歌手を嘲笑する投稿をして、CNNニュースなどで取り上げられてしまった。

   それでもソニアさんは、市民管理人の立場を剥奪されなかった。スウェーデンの公式観光プロモーション機関「Visit Sweden」の代表は、理由をこう説明している。

「スウェーデンというブランドの所有者は、国民であり、それ以外の何者でもない。今回のキャンペーンで、各自がそれぞれのスウェーデンを世界に示してくれればと思う」

   ソニアさんの「炎上」効果もあったのか、このキャンペーンにより@Swedenのフォロワー数は8000人から6万7000人に増加。リツイートや返信などフォロワーによる反応率は28%から553%に向上した。

   このようなキャンペーンを企画する段階で、ソニアさんのようなケースが生じるリスクは当然想定できたはずだが、政府観光局は市民に投稿の内容を一任し、検閲しない姿勢を貫いている。このような「スウェーデンならでは」の運営方法がユーザーに与えたインパクトは、決して小さくないだろう。

   広告賞というと、作り手目線による芸術的・技術的なクリエイティブ要素が重視され、ユーザーからは内輪受けの印象を受けることも少なくない。今回の例のように量的・質的な「キャンペーンの効果」自体が正面から評価されたことは、多くの企業PR関係者にとって刺激になるのではないか。(岡 徳之

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