日本の市場に変化を起こすか? 海外で開発が進む「スマートウォッチ」

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   携帯電話の市場において、ここ数年で一気に主役の座を奪取したのがスマートフォン。従来の携帯電話より一段と高機能化・多機能化が進んだタッチパネル式のスマートフォンは、今や携帯電話のスタンダードとなった。

   スマートフォンが普及した今、次なるアイテムとしていくつかの企業が力を入れているものがある。それが「スマートウォッチ」だ。

海外でいち早く火がついたウェアラブル・コンピュータ

腕時計でのメールチェックが当たり前になる時代が来るか?
腕時計でのメールチェックが当たり前になる時代が来るか?(写真は「「i'm Watch」)

   スマートウォッチといわれても、日本ではあまりピンとこない人が多いかもしれない。このアイテムは海外でいち早く話題となり、すでにアメリカやヨーロッパではいくつもの企業からスマートウォッチが発売されている。

   スマートウォッチは、その名から想像される通り、従来の時計にくらべ多機能化が進んだ端末だ。「ウェアラブル・コンピュータ(身に付けられるコンピュータ)」のひとつとされる。具体的には、フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアへのアクセスや、スマートフォンとの連携によるメールの受信・閲覧、着信の表示などが、代表的な機能といえる。

   スマートウォッチという言葉が世に出始めたきっかけといえるのは2004年。マイクロソフト社が、天気やニュース、株価情報などの情報が配信される、腕時計型の情報端末を発表。のちに商品化され、TissotやSwatchなどの大手腕時計メーカーから発売された。

   その後、スマートフォンのヒットとともに、Bluetoothなどによりスマートフォンとの連携機能を備えたスマートウォッチが海外で続々登場。「Cookoo watch」や「i'm Watch」という名の商品が人気となっている。

   さらに昨年、「Kickstarter」という、プロジェクトを投稿し支援金を募るサイトに登場した「Pebble」というスマートウォッチが、目標の資金調達額である10万ドルを大きく超える総額1020万ドルの支援を獲得。今年1月にはすでに製品の出荷が始まっており、アメリカでのスマートウォッチに対する注目度の高さを知らしめることとなった。

日本におけるスマートウォッチ市場は?

    海外ほどの過熱ぶりは見せていない日本だが、スマートウォッチ製品は徐々に登場している。カシオからはメール受信や着信を知らせる機能のついた「G-SHOCK GB-6900」が、ソニーモバイルコミュニケーションズからは、同社のスマートフォン「Xperia」と連携した「SmartWatch MN2」が発売されている。

   また、今年1月には、東芝がアメリカ・ラスベガスにおいて、スマートフォンと連携した腕時計の試作機を展示。発売時期などは未定だが、着々と開発を進めているようだ。

   スマートウォッチの利便性は、どんな状態でも腕時計がメールや着信の有無を知らせてくれること。特に移動中は、携帯電話をポケットに入れておくと、メールや電話に気付かずやり過ごしてしまうケースが多い。外回りの多い営業マンなどにとってはありがたい機能で、もちろん日本にも一定の需要はあると考えられる。

   なお、今後はAppleもスマートウォッチ市場に参入することが確実視されており、実際、年内に「iWatch(仮)」なる商品が発売されるという報道も見られる。これが実現すれば、海外はもちろん、日本でも大きな影響を及ぼすことは間違いない。

   数年で日本の携帯電話市場を一変させたスマートフォンと同様に、スマートウォッチが時計の市場を大きく変えることはあるのか。今後の動きに注目が集まる。(有井太郎)

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