必死の学生が教授を「脅す」 「絶対イヤ!不登校になってしまいます」

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「絶対あの先生の研究室には行きたくありません! 不登校になってしまうと思います」
「○○先生の所で大学院に進学して研究を行いたいと思います。それ以外だったらさっさと就職しますけど、ボクの将来を潰すつもりですか?」
「△△ちゃんと一緒がいいです。それも××先生のところがいいんです~」
「先生なんとかしてくださいよ~」

   理系では一般に、4年生になると卒業研究を行う。たいていは「研究室を主宰する先生」の下で1年間研究を行うことになる。

卒研生の配属は、教員にとっても難しい問題

あの研究室はちょっと・・・
あの研究室はちょっと・・・

   相性もあるし、研究は徒弟制度のなごりみたいな側面もあるから、嫌いな先生と毎日顔を合わせるのも辛いかなぁ~。つまり、学生は「どの研究室で卒業研究を行うか」という事を非常に重大な案件と思っている。という事で冒頭の発言が出てくる。たしかに気持は理解できる、でも、若干の「オドシ」が入ってないかぁ~?

   卒研生の配属は、教員にとっても難しい問題である。理想的には学生の希望通りが望ましいが、研究室の定員から無理である。だって、人気のある先生の所に20人で、真逆の先生の所に0人ではいくらなんでも。

   さてどうしたものかと私の妻に聞いたところ、短大時代のゼミ配属は「ジャンケン」で決めたそうである。2回負けて最悪の配属になったとか。たしかに公平といえば公平かもね。あみだくじとか・・・

   まあ、素直にいくと「成績順」という事になるんだけどね。基準も明確だし、頑張れば希望が叶うはず。じゃあ「成績順で希望優先でオッケーじゃん」と皆さん思うでしょう。すると結果として、人気のある先生の所には成績上位の学生が集まり、真逆の先生の所には・・・それでは研究室が崩壊しかねない。実は人気のない先生は、非常に教育熱心で学生のためを思うからこそ頻繁に叱っていたりもする。なかなか難しい、何方か良いアイデアを御持ちじゃないかしらん?

「不人気」研修室の実態

   学生の頃、私は学科で最も人気のない研究室に配属された。ついた先生は、朝、顔を合わせると「奥さんと喧嘩してきた」事が一目瞭然でわかるような方であった。そんな日は、研究以前に如何に怒られずに1日を過ごせるかを考えないといけない。機嫌がいい時と悪い時では、言ってる事もやる事も全く違う、それもかなり理不尽。人気が無いのもうなずけるでしょ。

   おかげで渡世術についても大いに勉強になった。一応、恩師の名誉のために言っておくが、この先生、実験技術は素晴らしいものがあった。現在、曲がりなりにも私が研究者の末席に留まっていられるのは、この先生の教育(研究面ね)のおかげである。

   ちなみにこの研究室には「自ら希望」して配属になったが、研究内容で選んだのである。けっして、最初から渡世術について学ぼうと思っていたわけではない。(プロフェッサーXYZ)

プロフェッサーXYZ(えっくすわいじぃー)

国立大学を卒業し大学院修了後、助手として勤務。現在は東日本の私立大学の教授であり、フラスコを持ったリケジョの研究指導をしたり、シュレディンガー方程式に頭を悩ませる男子学生の教育を行ったりしている。受験戦争世代と言われた時代から、バブル世代、ゆとり世代、そして、ゆとりは終わった?という現代まで様々な教育・研究現場を肌で体験している。大学教育のみならず初等~高等教育の現場とかかわりを持ち、日々「良い教育は?」の答えを模索し続けている。ちなみにカクテル好きというわけではない、下戸である。また、「猫」も飼っていない。
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