就活生にもやさしい(?)環境イベント エコプロダクツの活用法

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   今回のテーマはエコプロダクツ2014です。

   記事掲載日(12月8日)の3日後から始まる大型イベント、これがなぜ就活と関連あるのか、そのあたりをご説明するとしましょう。

エコプロダクツってそもそも何?

環境問題と就活との意外な関係とは?
環境問題と就活との意外な関係とは?

   まずはエコプロダクツの概要について。今年で16回目となる同イベントは日本最大規模の環境展示会です(ほぼ同規模の類似イベントとしてNEW環境展があります)。今年は12月11日~13日、東京ビッグサイト東ホールにて開催されます(10時~18時/13日は17時まで)。

   主催は、一般社団法人「産業環境管理協会」、日本経済新聞。経済産業省、環境省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省、東京都などが後援。

   昨2013年の入場者数は16.9万人。出展者数は企業、NPO、行政・教育機関など約700社・団体でした。

   入場料は無料ですが、当日受付は混み合うため、同イベントサイトから事前登録をした方が早く入れます。

メーカー志望者にはネタの宝庫

   このイベント、一番見ておいて損しないのはメーカー志望者でしょう。

   トヨタ自動車は燃料電池自動車を展示、乗車体験会も実施します。三菱電機、東芝、パナソニック、富士通などめぼしい電機メーカーも参加しますし、デンソー、矢崎総業など学生や一般人にはなじみのないBtoB企業も多数参加しています。

   各企業とも、自社の製品・サービス・技術がいかに環境にやさしいかをアピールしています。

メーカー・総合職志望にもやさしい解説

   メーカー志望者と言っても技術職・研究職志望の理工系学生ならまだしも総合職志望の文系学生なら、環境にやさしい製品だの技術だの、と聞いただけでめげるかもしれません。

   でも大丈夫。

   このエコプロダクツ、例年、約2万人の小中学生が学習目的で参加しています。参加企業も慣れたもので小中学生や理工系知識のない一般人でもわかるように展示しています。だから文系学生と言えども十分理解できるはず。理系知識のない私も毎回、楽しめるほどですし。

   しかも、このイベントに参加しているのは企業だけではありません。鉄道貨物協会、段ボールリサイクル協議会、アルミ缶リサイクル協議会など関連団体も多数参加しています。こうした団体のブースに行けば、業界全体としての取り組みを展示しているので、大まかな流れをつかむことができます。

金融、住宅、食品、教育などほぼ全業界に関連あり

   おそらく、このあたりで文系学生の半分以上が「いや、メーカー志望でも環境関連の企業を目指すわけでもないし」と他人事で脱落しかかっていることでしょう(それとももう脱落?)。

   いや、それが他人事ではないからお勧めしているのです。

   たとえば、金融業界。三井住友フィナンシャルグループ、日本郵政グループ、日本政策投資銀行などが出展。それにニッポン・エコビジネスというテーマゾーンがあり、日本各地の中小企業も参加しています。地域経済を考えるきっかけにもなるでしょう。

   住宅・建設業界はダイワハウス工業、戸田建設、東急ホームズなどが出展。こちらも「スマート&美防災」というテーマゾーンが設けられ、住宅・インテリアメーカーが出展しています。

   食品は味の素、キッコーマン、山崎製パンなど。流通はセブン&アイホールディングス、イオングループなど。航空業界は成田国際空港、東京国際空港ターミナルなど。それぞれ出展しています。

   考えてみれば、いまどき、どの業界・企業でも環境というものを軽視することはできません。どんな取り組みをしているのかを知るだけでも企業・業界研究はかなり変わってくるに違いありません。

話はどう聞く?~アンケート・ミニイベント・説明員

   さて、このエコプロダクツに行ったとしてどう話を聞けばいいかもご説明しましょう。

   大体のブースでは、アンケートやスタンプラリーなどを用意しています。ターミナル駅周辺でのアンケートは怪しいものが多く全力で振り切った方が無難ですが、このイベントは別。どんどん参加しましょう。参加してブースを回ることで大体の内容が分かるようになっています。

   なお、展示はどうでもよくて参加者へのグッズだけ欲しい場合は早足で回る、他の参加者の回答をチラ見して答えを写すなどそれぞれのご判断でどうぞ。

   ブースによっては30分から2時間くらいの間隔でミニイベントを実施します。説明を10~15分程度聞くと、グッズをもらえます。試供品やカレンダー、文房具などが多いようです。ブースによってはじゃんけん・クイズ・抽選などで、もう少しいい景品がもらえます(もちろん、当たれば、ですが)。

   大学の講義もかくや、というほどに真面目にプレゼンするブースもありますし、無理やりお笑いコントに仕立てるブースもあります。後者の場合、大体は痛々しい笑いをさそうか、ギャグが古すぎて誰もついていけず、どちらにしても凍り付くのがパターンとなっています。環境にも人にもやさしい方は無理にでも笑ってあげてください。なお、食品・化粧品などのブースでは試供品をもらいさえすれば幸せという品性のない参加者(石渡を含む)も交じって行列を作っています。

   メーカーや業界団体のブースでは説明要員としてコンパニオンではなく、その企業・団体の社員・職員が張り付いています。参加者が興味深そうに見ていると「ご説明しましょうか?」と寄ってきます。これも別に何かを売りつけるわけではないので、興味があれば説明を聞くようにしてください。わからなければ素人の質問にも答えてくれるはずです。気になる企業のブースなら、「就活中で御社がすごい気になります」とでも言えば、色々と教えてくれるかもしれません。ただ、イベント当日はかなり混み合います。あまりあれこれ聞くのは他の参加者にも悪いので適当に切り上げるなりしましょう。どうしても深く聞きたければ「後日、OB訪問でお時間をいただきたいのですが」とダメ元で切り出せば、名刺をくれるかもしれません。

実は模擬面接代わりにもなる?

   というあたりでお気づきの方もいるでしょうけど、このイベント、まとめて社会人と話す練習台にもなります。企業・業界研究が進んで、面接の練習台にもなって、そのうえ、あれこれお土産までもらえて、それでいてタダ。

   就活生ならずとも大学生なら参加して損のないイベントです。なお、石渡はいずれかの日程でうろうろしていますが、試供品・グッズ目当てで行列に並んでいるときはそっとしておいていただくよう、切に願います。(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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