輸入禁止ならつくっちまえ! 日本のかつお節、仏で現地生産

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   日本食ブームに沸くフランスで、「かつお節」の生産が本格化している。生産量日本一を誇る鹿児島県枕崎市の水産会社「枕崎フランス鰹節」が、仏北西部ブルターニュ地方の港町コンカルノーに生産工場を設立。2016年9月から操業を始め、10月中には初の出荷を迎える。日本の伝統製法で作ったかつお節の輸入が認められていないEUで、「本物のかつお節」の普及を目指す。

EUの安全基準が壁で

本物のかつおだしを味わってほしい
本物のかつおだしを味わってほしい

   国内のかつお節づくりでは、薪を焚いた煙でカツオの切り身をいぶす工程が欠かせない。雑菌の繁殖を防ぎつつ、独特の深い香りを付ける重要な工程だ。しかし、欧州では、いぶし工程でEUの安全基準を超える発がん性物質が発生するなどの理由から、伝統製法でつくった日本のかつお節の輸入が認められていない。

   農林水産省の推計によれば、欧州には5500店の日本食レストランが存在するという(2013年時点)。が、そうした和食店で「かつおだし」をとるのに使われていたのは、中国や韓国産のかつお節やうまみ調味料が中心だったという。

   そんな欧州に「日本のかつお節」を普及させようと、枕崎市のかつお節製造業者など10社が出資して「枕崎フランス鰹節」を設立し、2015年11月、安定してカツオが手に入るコンカルノーで工場建設を始めた。敷地は3530平方メートル、建物は鉄骨平屋の775平方メートル。総事業費は3億円に及んだ。

   2016年8月31日に完工式が行われ、翌9月1日から操業を始めた。1日あたりインド洋産のカツオ1トンを加工し、200キロのかつお節を生産する。基本的な製造方法は日本と同じだが、一部EU基準に対応するために新たな工程を加えた。現地採用の作業者6人に加え、当面は指導員として日本人技術者2人が常駐するという。

   同社広報担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、「フランスだけでなく、EU各地に出荷する予定になっている」と話す。ただ、当面は日本食レストランなどに業務用として販売することになるという。

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