2024年 4月 25日 (木)

【投資の着眼点】プロトレーダーに学ぶ「損切り」の重要性

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   「損切りができない」という悩みを抱える投資家は多い。そのため、損切りができない人の心理を解説した書籍やブログは数多く存在する。

   相場の世界では、たった一回でも損切りをしなかっただけで資金の大半を失ったり、最悪の場合は追証が必要となったりすることがある。おそらく、投資歴が長い人であれば、ほとんどが損切りの重要性を痛感していることだろう。

  • 「損切り」しないと大変なことに!
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損切りしないと会社が傾く

   確かに、損切りは大事だ。とくに頻繁にトレードする短期売買の場合は、言うまでもない。しかし、頭では損切りが大事であることがわかっていても、実際に相場に臨むと、損切りはつらいものがある。

   ただ、損切りがつらいという実感があるなら、それをやわらげるために取るべき策はある。

   世の中には個人投資家以外に、会社の仕事として投資に携わる人たちがいる。彼らは機関投資家と呼ばれ、ファンドのマネージャーだったり、年金基金の運用者だったり、あるいは誰か(顧客)のお金ではなく、会社の資金を任されて運用する人たち(プロップ・トレーダーという)もいる。

   彼らは、職業として株式などを運用するため、一定期間成績が振るわないと、クビになってしまうことがある。だから、資産運用に対する姿勢は必死そのものなのだ。

   したがって、損切りに対する方針も、個人投資家よりも明確で厳密な規定が、会社の方針として存在することが多いとされる。運用者が損切りしないで損失が拡大するのを放置してしまうと、最悪会社が破たんするという事態になりかねないためだ。

   1992年、200年以上の歴史を誇るイギリスの名門銀行、ベアリングス銀行が経営破たんした。その原因は、当時シンガポール支店に勤務していた、たった一人の社内トレーダーがオプション取引の損失を粉飾して誤魔化し、その損失が拡大したことだった。

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