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日本の炊飯器はパンも焼けるし、シチューも煮込む

05/3/ 1
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   電気炊飯器とは、電気の熱によって米を全自動で炊く調理器のことだ。日本人は米が主食だから、日本人の台所には不可欠である。以前は「電気釜」と呼んで、自動的にご飯が炊けるようになったときは、日本人の食生活に革命的な出来事だった。

   一般家庭のご飯の食べ方だが、電気炊飯器を使って米を加熱し、水分を飛ばした状態で食べる。電気炊飯器を持たず、鍋とコンロだけで米を炊く家庭を探すことはもはや難しい。各家庭は米を米店やスーパーで購入し、家に蓄えておき、通常は1日1回程度、朝食か夕飯のときに電気炊飯器で炊き、保温してこれを3食で食べる。
   典型的な電気炊飯器の形は円筒形に近く、直径が30センチ前後、高さが30センチ前後ある。業務用のものはもっと大きい。最近は直方体に近い形のものも出ている。
   上部にあるふたをあけると、内部に取り外し可能な鍋があり、ここに米を入れる。鍋の下には加熱板があり、電気によって加熱が行われる。米を洗い、水と米を入れ、スイッチを押すと加熱が始まる。圧力がかけられた内部で米が沸騰し、水気がなくなる仕組みだ。30分程度で米の加熱が終了。できあがった米を長時間、保温する機能も付いている。


いまや多目的調理器に進化


   電気炊飯器は年々、進歩を遂げてきた。1950年代に電気炊飯器が登場した。電気の熱で加熱し、温度が高まればスイッチが切れる単純な構造だった。その後、タイマー付きの機種が登場。夜に米を入れておけば朝、炊飯を行うといった複雑なことが可能になった。
   さらに極小のコンピューターチップが内蔵されるようになり、米の種類や水の量に応じて最適な形で加熱を行うことが実現した。近年は鍋全体を高熱で熱する「IH電気炊飯器」が人気を呼んでいる。IHとは電磁誘導加熱(Induction Heating)を指す。IHの方式を使って高熱で熱すると米がおいしく炊けるため、販売量の半数はIHタイプになっている。
   最近になって、本来米を炊くための炊飯器を別の目的に使って、さまざまな料理をすることが流行している。鍋の中に肉や野菜、水などを入れ、スイッチを押すとあとは勝手に加熱が行われ、柔らかく煮た状態に仕上がる。

料理のできるIH炊飯器
料理のできるIH炊飯器
 

   シチューやスープを作ることもできる。小麦粉などを入れればケーキも作れるし、パンを焼くことも出来る炊飯器がある。外出中でも手軽に、そして安全に煮込み料理ができるため、人気を博している。ヨーグルトや豆腐を作る機能を備えた電気炊飯器を発売するメーカーも現れた。高級な商品は5万円から7万円もする。
   炊飯器なしでは、日本の家庭の食事は成り立たないといっても過言ではないが、今や、炊飯器は多目的調理器に進化した。

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