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マツダ再生に向け軌道に乗る

05/11/ 9
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コンセプトカー「マツダ颯爽/Mazda SASSOU」
コンセプトカー「マツダ颯爽/Mazda SASSOU」

  新車販売の低迷などから一時経営危機に陥っていた中堅自動車メーカー、マツダの再生が軌道に乗ってきた。過去最高の連結営業利益を記録した05年3月期に続き、06年3月期も最高益を更新する勢いだ。ただ、気懸かりなのは親会社である米フォードの極度の業績不振。フォードのリストラの行方次第では、経営戦略の抜本的な見直しを迫られる可能性もある。

  マツダが8月初旬に公表した06年3月期第1・四半期(4−6月)連結決算によると、期中の世界販売台数は27.8万台。前年同期を8%上回り、年度目標である117.8万台(7%増)の達成に向け、順調な出足となった。営業利益も同14%増の228億円で、同じく目標の900億円(9%増)を突破するペースとなっている。


業績回復の牽引役は「Mazda3」


8月25日に日本で発売された新型「マツダロードスター」。発売1ヶ月の累計受注台数は月間販売目標の5倍を超えた
  8月25日に日本で発売された新型「マツダロードスター」。発売1ヶ月の累計受注台数は月間販売目標の5倍を超えた

  業績回復の牽引役となっているのは、主力車種「Mazda3」(日本名・アクセラ)の輸出の好調だ。欧州、北米、豪州を中心に販売を伸ばし、単一車種で年産ベース32万台という量産効果が、高い収益性を生んでいる。
  マツダは05年からの2年間に主要市場で計16車種の新車を投入する計画を打ち出し、8月末にはフラッグシップカーともいえる「Mazda5」(同ロードスター)の7年ぶりのフルモデルチェンジにも踏み切った。今後も新車投入計画が予定通りに進展すれば、世界販売台数は07年3月期で125万台規模に達する見通しだ。


先進技術の自前開発はあきらめる


  そんなマツダに影を落としているのが、発行済み株式の33・7%を握り、かつてはマツダ救済劇における「白馬の騎士」をも演じたフォードの失速だ。新型エンジンや次期小型車の共同開発を展開するなど相互依存は強まっているとはいえ、資金難から仮にフォードが保有株売却など関係清算に動くようなことがあれば、痛手は避けられそうもない。再生の過程でマツダは、資金のかかる環境など先進技術の自前開発をあきらめ、フォードにまかせた。そして、新車開発に経営資源を集中させてきたいきさつがあるからだ。
  収益は上昇基調にあるとはいえ、今年6月末でマツダはなお378億円の連結欠損金を抱え、自己資本比率は15%台にとどまる。有利子負債残高も5281億円にのぼる。中長期にわたり開発負担の重い環境分野などに資金を注ぎ込むゆとりはない。

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