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ソニー、松下 一眼レフ参入の成算

06/6/19 コメントを見る・書く(1)
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   キヤノン、ニコンなどカメラメーカーの独壇場だったデジタル一眼レフカメラ市場に、家電メーカーが相次ぎ「挑戦状」を突きつける。ソニーが2006年6月6日、同社初の新製品を発表したのに続き、松下電器産業も21日、新製品を発表する。家電大手が参入するのは、成熟化するデジカメ市場の中で、一眼レフだけは利益率が高く成長余地があるからだ。貴重な収益源を守りたいカメラメーカーとの攻防が本格化する。

ソニーが発売する一眼レフカメラ「α100」。旧ミノルタのブランド「α」を継承した
ソニーが発売する一眼レフカメラ「α100」。旧ミノルタのブランド「α」を継承した

   ソニーは新製品「α100」を7月21日に発売する。06年3月に、開発のパートナーだったコニカミノルタから一眼レフ事業の譲渡を受け、開発・設計陣を迎え入れた。その新製品第1弾になり、名称は知名度の高い旧ミノルタのブランド「α」を継承した。
   初心者向けの機種で、店頭想定価格は本体のみが10万円前後。06年度50万台の出荷を目指す。コニカミノルタの交換レンズは世界中で1,600万本あるといわれ、ソニーは、コニカミノルタ機を保有するファンを引き継ぐことを、販売戦略の軸にしている。


コンパクトだけでは一流ブランドの評価されず


   デジカメは価格が手ごろなコンパクト機種を中心に普及が著しく、市場は急速に成熟化している。カメラ映像機器工業会によると、デジカメ全体の国内出荷台数は05年度、前年比で1.2%減少した。しかし一眼レフだけは55万1,000台と5割近く増加。08年に80万台近くまで増える見通しだ。市場成熟化に伴い値崩れの激しいコンパクト機種に比べ、高性能の一眼レフは値段が高く、利益率も高い。今後の成長性と利益率の両面に、ソニーや松下は着目した。

 「一眼レフを製品のラインアップに持たないと、カメラのブランドとして評価されない」

という点も、両社が参入した大きな理由。両社とも、コンパクト機種では成果を収めているが、「コンパクトだけではカメラ愛好者から一流のブランドとしては評価されず、成長に限界がある」(業界関係者)との事情があった。


家電の巨人でも単独での参入は無理だった


   もちろん、デジタル一眼レフは、カメラ各社が長年培った高度な技術の結晶ともいえるハイテク製品。家電の巨人であるソニー、松下といえども単独での参入は無理だった。コニカミノルタと組んだソニーに続き、松下の場合も、カメラ本体はオリンパスと、レンズは独ライカ社とそれぞれ共同開発している。
   一方、両社を迎え撃つキヤノンは06年に前年比15%増、ニコンも06年度に同30%増の出荷増を計画し現在の優位を譲らない構え。キヤノンの内田恒二社長は家電大手の参入について「他社がどんなことをしてきても負けない対策を取る」と自信を示す。一方ニコンは「新しいブランドが入るのは市場全体にはプラス。予想以上に一眼レフの市場が拡大するかもしれない」と期待を寄せている。


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