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ディープインパクト 広がる薬物常習説

06/11/21 コメントを見る・書く(13)
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   競馬のフランス・凱旋門賞を失格になったディープインパクトをめぐる薬物疑惑が広がりを見せている。
   日本中央競馬会(JRA)は2006年11月16日、フランスの競馬統括機関にあたるギャロの裁定結果と薬物が検出された経緯について記者会見を開き、池江泰郎調教師は「薬剤(イプラトロピウム)による吸入治療を行ったとき、ディープインパクトが暴れたため、薬剤が馬房内に飛散し干し草に付着してしまった。それを摂取したためにレース後まで(薬剤が)残留した」と釈明した。
   競走馬の管理では、寝藁は時々交換するのが通常。それを薬物が飛散したにもかかわらず、その薬物が付着したまま放置するとは考えにくい。また、競走馬には食事用の飼料が別途与えられるので、ディープインパクトがわざわざ寝藁を食べたという説明も無理がある。GT馬を手がけた経験のある池江調教師であるがゆえに、信じがたい話だという。


「いくらなんでも無理のある言い訳だろ」


公正なレースが望まれる
公正なレースが望まれる

   「結局、馬のせいにしたか」「いくらなんでも無理のある言い訳だろ」と、競馬マスコミ関係者やファンのあいだではかえって不信感が増幅し、「常習説」が広がっている。
   仏ギャロが指摘した使用禁止薬剤のイプラトロピウムは、喘息や気管支炎などの治療に用いられる。イプラトロピウムに、ディープの能力をどの程度増強させる作用があるか定かでないが、JRAはこれまで禁止薬剤には指定していなかった。
   しかし、週刊文春11月2日号は「ディープインパクト 疑惑の『調教』〜JRAがひた隠す前科〜」と題して、ディープを管理する池江師の周辺やJRAがかねてから薬物疑惑に甘い体質であることを報じている。

   J-CASTニュースの取材に、あるターフライターはこう答えた。

「今回の遠征には池江泰郎調教師の子息である池江泰寿調教師も管理馬のピカレスクコート号とともに帯同しています。彼の薬物の知識はケイバ界でも相当なものと聞いています。ディープは気管が弱かったので、薬を常用していたとしても不思議はない。海外に出たことで引っかかってしまった、ということはありえますね」

   池江泰寿調教師は約2年間、欧米で修行してきた経験を持ち、「(薬物の知識は)そのときに得た」(前出のターフライター)といわれている。週刊文春は記事中で、泰寿調教師に過去、薬物疑惑があったことも記している。


競馬界の「密室」「隠蔽」体質がにじみ出た?


   16日の釈明会見で幕引きを狙ったJRAだが、競馬マスコミやファンの怒りの声は高まっている。
   ある競馬マスコミの関係者は、「今回の問題でJRAの最大のミスは、池江調教師と金子オーナーを処分しなかったこと」とし、そのことが疑惑を深めたとみている。同氏は「池江調教師の弁明は到底信用できるようなものではないが、仮にその弁明が本当だったとしても池江師には過失責任があるはず。彼の過失によって、ディープインパクトが失格になっただけではなく、日本競馬の信頼まで失った。たとえば、資格停止などの処分にすべきだった」と憤る。JRAが処分できなかったところに、競馬界の「密室」「隠蔽」体質がにじみ出ているというのだ。
   疑惑を抱えたまま、ディープインパクトは26日に東京競馬場に行われる国際GT競走「ジャパンカップ」に出走する予定だ。ちなみに、1着賞金は2億5,000万円で、調教師はその10%が得られる。スポーツ紙の予想は、05年の有馬記念でディープを負かしたハーツクライとの一騎打ちムード。ディープが勝てば、池江師が仏ギャロに支払う制裁金230万円もなんなく回収できる。


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