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「政治報道に異議あり」 星野仙一テレビに噛みつく

07/9/18 コメントを見る・書く(137)
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   安倍首相のいわゆる「KY辞任宣言」以後、次期総裁をめぐる報道が過熱している。そんな中、マスコミ報道に疑いを抱く人が次々と登場し始めた。野球の星野監督は安倍首相の辞意表明をめぐって「倒れた者になおのしかかって、パンチを浴びせ、ひねりワザまでかけるようなマスコミの報道の偏りに胸くそが悪くてたまらない」と激しく噛み付いた。さらに、「世論調査でも福田氏優勢」の報道に反発するテレビのコメンテーターも出てきた。

「民意、民意というけれど、今の日本の『民意』というのはメディア、特にテレビが作っているものじゃあないのか」

「テレビが一斉に拡大し強調して、そうして世の中が動いていく」


星野監督は自身のサイトで「マスコミの報道の偏りに胸くそが悪くてたまらない」と口撃
星野監督は自身のサイトで「マスコミの報道の偏りに胸くそが悪くてたまらない」と口撃

   野球日本代表監督の星野仙一さんは2007年9月14日、自身の公式ウェブサイト上で安倍首相辞任をめぐる報道について激しい批判を展開した。星野さんは、「テレビが繰り返して流すものによって無定見な大衆が誘動されるという今の時代」との見解を示した上で、閣僚の相次ぐスキャンダルを取り上げて「叩いて潰していくという最近の政界人事の繰り返し」から「安倍首相辞任劇」にいたる行程に失望感をあらわにし、次のように述べている。

「倒れた者になおのしかかって、パンチを浴びせ、ひねりワザまでかけるようなマスコミの報道の偏りに、世間の態度に、わたしもテレビに出ている人間だが胸くそが悪くてたまらない」
「正体がすぐに揺れ動く、すぐに風向きが変わる民意とやらを、テレビが一斉に拡大し強調して、そうして世の中が動いていくのだとすると、日本は『勝手主義』の時代になったとしかいうほかない」

   このように、安倍首相辞意表明から総裁選に至るマスコミ報道に疑問を呈しているのは、何も星野さんに限ったことではない。07年9月17日に放送された朝日放送の番組「ムーブ!」では評論家の宮崎哲弥さんが、朝日新聞・読売新聞の世論調査で自民党総裁候補の福田康夫氏の支持が同候補の麻生太郎氏の支持を大きく上回っていることについて、

「福田さん、この間までみんな人気がなくて誰も注目していなかった訳で、麻生さんの方が明らかに人気がある。テレビで福田さんが優位だということを、ずっとインフォメーションし始めるとこれだけ世論が動いてしまうってのはねちょっと空恐ろしい感じがします」
「6割近くの人が(福田氏を)支持するのかというと、私は1つは、どう考えてもテレビのアナウンス効果、要するにバンドワゴン効果、勝ち馬に乗りたいということですよね」

と指摘。マスコミのアナウンス効果に否定的な見方を示した。

   そのマスコミの世論調査では、「福田氏優勢」が報じられている。

   07年9月17日付朝日新聞では、次の首相に福田康夫元官房長官と麻生太郎幹事長のどちらがふさわしいかとの世論調査(9月15日午後〜16日に実施)では福田氏が53%で麻生氏が21%。同日付読売新聞の世論調査(9月15,16日実施)でも、福田氏58%、麻生氏22%という結果が出た。さらに、9月18日付け産経新聞によれば、産経新聞社とFNNが合同で15日午後と16日に実施した世論調査でも、福田氏55.9%、麻生氏28.1%という結果が出ている。福田氏がダブルスコアの差をつけて麻生氏よりも優位に立っているという状況だ。


ネットでは「福田期待」は少数派


   しかし、インターネットのポータルサイトが実施している世論調査ではこれとはまったく異なる結果が出ている。

   ヤフーの「Yahoo!みんなの政治」で9月12日から実施している「次の首相に最もふさわしいと思うのは誰ですか?」とするアンケートでは、18日夕方現在でトップに立っているのは民主党・小沢一郎代表で19%。次いで、前原誠司氏20%、小泉純一郎氏19%、麻生太郎氏13%、福田康夫氏8%となっている。

   さらにビッグローブが実施している同様のアンケートでは、小泉氏が23.6%でトップ。次いで麻生氏23.5%、小沢氏13.2%、福田氏12.7%となっている(18日夕方現在)。

   民主党議員や、自民党総裁選への出馬を拒否している小泉氏を差し引いても、支持率で麻生氏が福田氏を大きく上回るという結果だ。大手マスコミ報道や永田町の「派閥抗争的」な動きとはかなり隔たったものになっている。

   こうしたなか、永田町の動きに真っ向から反発する議員もいた。それは「タイゾー君」こと杉村太蔵衆院議員で、雪崩を打って「福田支持」に流れたことに反発を覚えた同議員は9月16日行われた「小泉チルドレン」らで作る「新しい風」の会合を「もうついていけません」と途中退席。さらに07年9月18日午後には自身のブログで次のように綴っている。

「勝ち馬に乗ることだけが勝ちだとはとても思えない。ましてや、派閥の親分が右だからと言って右に向くような、そんな先祖も驚きの先祖返りをするような選択しかできないようならば、はっきり言って政治家なんて誰でもできるじゃないか」
「議論が尽くされたとは到底思えないこの段階で、結論を出すことなど私にはできない」

   杉村議員の行動には「見苦しい」との声が自民党内からも上がっているようだが、一種正論ではある。

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