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ヤフー・ニュース 川邊健太郎氏インタビュー(上)
ヤフー・ニュースの真のライバル 「ミクシィ」「モバゲー」「ブログ」

08/1/ 3 コメントを見る・書く
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   2007年はネットニュース業界にとって激動の年だった。朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞が提携を発表。MSNは毎日新聞と離れ、新たに産経新聞と組むなど、新しい動きが進んだ。コンテンツを供給する大手新聞がネットニュースに力を入れ始めたのは明らかだ。ネットニュースの巨人「ヤフー・ニュース」はどんな方策を考えているのか。責任者の川邊健太郎氏に話を聞いた。


共同通信が抜けたことを真摯に受け止めた


「何を面白いと思うかがメチャクチャ多様化している」と川邊氏は語る
「何を面白いと思うかがメチャクチャ多様化している」と川邊氏は語る

――07年のネットニュース業界はいろいろ動きがありました。

川邊 07年は確かにいろいろ動きがありましたが、ヤフー・ニュースにとってそれほどの変化があったかというと、そうでもない気がします。むしろ06年に共同通信が抜けたこと、これが一番インパクトがありました。なぜ、情報提供元が抜けるのか。それを真摯に受け止め分析し、対策を打ち出しました。

――それはどんな内容ですか。

川邊 端的に言うと、ヤフー・ニュースも、情報提供元のサイトも、一緒になって大きくなって行きましょう、という提案です。 これまで、記事本文だけを掲載する形でやってきました。情報提供も契約で月に100本といった形で決めていたわけです。それを07年からは記事の下に各社の関連記事リンクを貼り、ヤフーから向こうにも多くのお客に行ってもらおう、という方式に変えました。一種の方針転換といえるでしょう。 ヤフーに配信いただいている会社も、紙とウェブの調整というか、内部で多少の食い違いはあるかもしれませんが、ウェブにもPV(ページビュー)が欲しい、という気持ちは強いと思います。今回の方式によって提供元さんのサイトのPVも急激に伸び、歓迎されています。 また、ユーザーにとってもメリットがあります。これまで1本読んで終わりだったのが、関連記事がリンクされていることで、今まで知らなかった情報が得られます。その結果、サービス面も向上したということです。

―――多少他のサイトに「逃げて」いってもしかたがないと思われたわけですよね。ヤフー自体のPVはどうなったのですか?

川邊 あまり悪影響、なかったんです。月によってPVは変化するんですが、ならしてみると4半期ごとに10%近い伸びで来ています。例えば、06年9月は約29億PVでしたが、07年8月は約35億PVですね。07年は話題性のある事件にも恵まれました。アクセスが最も多かったのは、6,7月の安倍前総理辞任騒動、10月の沢尻エリカ問題、亀田問題でしたね。

何を面白いと思うかがメチャクチャ多様化


――向かうところ敵無し、にも見えます。ライバルはいるのですか?

川邊 意識しているのはブログ、ミクシィ、モバゲーですね。重要なのはニュースも含めて、時間の奪い合いをしている、ということなんです。危機意識はありますね。ヤフー・ニュースは昼の12時から1時まで相当のアクセスがありまして、おそらくサラリーマンの方たちが昼休みを利用してアクセスいただいているのだと思います。 従来、明らかにヤフー・ニュースのトピックスを見てヤフー・ニュースに入ってこられていた人達が、ミクシィの「マイミク」登録している人の日記を読んだり、ある人は自分の趣味に関する専門性の高いブログを読む、というのが増えているんです。何を面白いと思うかがメチャクチャ多様化している。だからヤフー・ニュースもますます多様性をもたなくてはいけない。横にも縦にも選択肢の多さ。何でも「とりあえずヤフー・ニュースで探そう」という感じに。

――そういえば、「市民記者」のサイトや地域系ニュースのサイトの記事も増えていますね。

川邊 意識的に色んなジャンルに配信していただけるように呼び掛けています。雑誌は3誌増やしましたし、「市民記者」も3サイト、「アキバ経済ニュース」などの地域系ニュースも入っていただきました。市民ニュースも、たまにアクセスランキングに上がるものも出てきています。貪欲に、これからもソーシャルメディア化を進めていきます。それでなんとか興味をつなぎとめたい、ということなんです。でも、昨日の友達のお弁当の中身、とか、友達が昨日読んだ本、という内容は、さすがにヤフー・ニュースには出せないです。仮に、ネットユーザーがそっちに興味を強く持ち始めたら、戦えない(笑い)。

川邊健太郎プロフィール

1974年生まれ 東京都出身
1996年インターネットベンチャー、電脳隊を設立
2000年合併に伴いヤフー株式会社入社、以後Y!モバイルのプロデューサーとなる
2007年1月メディア事業部ニュースユニットの責任者となる
現在は同社メディア事業部企画部プロデュース1ニュースサービスシニアプロデューサ

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