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ハイブリッドや電気自動車「無償提供」 洞爺湖サミットで各社がアピール

08/6/19 コメントを見る・書く(12)
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   地球温暖化の防止とガソリン価格の高騰で、注目度が増している電気自動車。2008年7月7日から開催される北海道・洞爺湖サミットは、自慢の環境技術をアピールする絶好の機会とばかり、自動車メーカー各社がハイブリッドカーや電気自動車を競って無償で貸し出す。早くも世界市場をにらんでの競い合いが始まった形だ。


ホンダ、トヨタが新型燃料電池車を発表


メーカー自慢のエコカーが洞爺湖サミットに集う(写真は三菱自動車の「iMiEV」)
メーカー自慢のエコカーが洞爺湖サミットに集う(写真は三菱自動車の「iMiEV」)

   「環境」サミットが目前に迫り、自動車メーカー各社は相次いで電気自動車の新たな戦略を発表している。

   2008年6月16日、ホンダは栃木県内で新型燃料電池車「FCXクラリティ」の生産開始を発表。3年間で日米あわせて200台を販売する計画で、米国では7月から、日本は今秋にも販売する。「FCXクラリティ」が搭載している水素型燃料電池は自社開発で、「開発には10年近く費やしている」(広報部)という。洞爺湖サミットには、同車を1台提供する。

   ガソリンとリチウムイオン電池で動くハイブリッドカー(HV)「プリウス」で先行するトヨタも、6月6日に水素型燃料電池HV「トヨタFCHV-abv」の開発を発表した。サミットでは同車を1台提供するほか、家庭用のコンセントから電気を調達するプラグインHV車1台、各国の要人用に「レクサス」や「クラウン」、「エスティマ」のHVなど合計で78台が走る。

   三菱自動車は「iMiEV」(アイミーブ)10台を用意する。同社は6月17日に仏大手のプジョー・シトロエン(PSA)と電気自動車用の高性能燃料電池やモーター、充電器などの開発、生産での提携を発表。PSAは欧州でのCO2排出量規制に対応、環境車両でのリーダーシップをめざし、次世代燃料電池で実績のある三菱自は量産によってコストを下げるメリットが見込める。

   日産自動車は9月に発売を予定している、クリーンディーゼルエンジンを搭載した「エクストレイル」を1台提供。19〜21日に開催される環境総合展2008、またサミット開催中の国際メディアセンターで同車を試乗できる。

   自動車メーカーが電気自動車に力を入れる背景に地球温暖化防止があることは言うまでもない。ドライバーの「エコ」感覚も高まっているし、ガソリン価格の高騰で「より燃費のいいクルマ選び」として電気自動車への注目は世界的に高まっている。

   二酸化炭素(CO2)の削減は世界的な問題なのでいずれは「潮流になる」(電動車両普及センター)。それを見越して、各メーカーは国際社会に存在感を大きくアピールしたいところだ。


電機メーカーと組んで実用化をめざすところも


   電気自動車の本命ともいえる燃料電池の開発も熱を帯びてきた。燃料電池の開発には、ホンダのように独自開発を貫いているところもあれば、トヨタと松下電器産業のパナソニックEVエナジーや、三菱自とユアサGS、三菱商事が共同で設立したリチウムエナジージャパン、日産と日本電気のオートモーティブエナジーサプライ(AESC)と、電機メーカーと組んで実用化をめざすところもある。

   自動車業界関係者は、「電気自動車の普及のためには、搭載する燃料電池のレベルをもっと上げる必要がある。極論すると、携帯電話と同じこと。小さくてパワーがある電池が求められている」と、世界的に先行する日本の燃料電池の技術だが、なお向上が必要だと指摘する。

   こうした中で、仏ルノーは日産が開発するAESC製の高性能リチウムイオン電池を搭載した電気自動車を、2011年度にはイスラエルやデンマークで走らす計画を明らかにしているし、独フォルクスワーゲンは日本の電機メーカーで、蓄電池の技術に定評がある三洋電機と組んでHV用燃料電池の開発に乗り出すという。前出の関係者は、「(日本は)電池に長けたメーカーが少なくないですからね。三洋電機とフォルクスワーゲンのような組み合わせはまだ出てくるかもしれません」と、電機メーカーにも熱い目が注がれていると話す。

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