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燃料電池車実用化は20〜30年先 電気自動車への関心急速に高まる

08/8/22 コメントを見る・書く(14)
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   「次世代エコカー」の代表格である電気自動車への関心が高まり、自動車メーカーは開発競争やPR活動を激化させている。日産自動車は2008年8月6日、日本と北米で2010年度に発売する予定の実験車両を初公開した。09年には三菱自動車と富士重工業も国内販売を計画しており、いよいよ電気自動車 が普及する時代に入ろうとしている。


6時間ほどの充電で160キロ走る


電気自動車に関心が集まっている。写真は三菱自動車が09年夏に発売予定の「アイミーブ」
電気自動車に関心が集まっている。写真は三菱自動車が09年夏に発売予定の「アイミーブ」

   電気自動車はガソリンを一切使わないため、燃費は通常のガソリン車の約10分の1に抑えられるとされる。このため、原油高に伴うガソリン価格の高騰で自動車離れが進む中、急速に注目が集まっている。

   同じ次世代エコカーとしては燃料電池車もある。燃料電池車は、タンク内の水素を空気中の酸素と化学反応させることで発電し、モーターを動かす仕 組みだが、製造工程が複雑で1台当たりのコストは数千万円になるという。さらにガソリンスタンドと同様の水素ステーションの整備も大きな課題で、一般に普及するまでには「20〜30年は必要」(自動車大手)というのが業界の大方の見方だ。これに対し、電気自動車はほぼ実用化のめどがついており、より関心が集まっているというわけだ。

   日産の実験車両は、NECと共同開発したリチウムイオンバッテリーを設置。新たに開発したモーターと電気システムを搭載し、走行性能を高めたとPRする。6時間ほどの充電で約160キロの距離を走ることができるよう、さらに開発を進める方針だ。

   三菱自動車は、09年夏に電気自動車「アイミーブ」を発売する予定だ。日産が実験車両を公開したのと同じ8月6日には、三菱商事などと共同で設立した「リチウムエナジージャパン」を通じて、09年春から世界初となる車載用リチウムイオン電池の量産を開始すると発表。日産に張り合うように、電気自動車に賭けた体制強化をアピールする。


製造コストはガソリン車の2倍以上


   三菱自動車は6月には、仏プジョーシトロエングループ(PSA)と、電気自動車分野で業務提携する協議に入ったとも発表している。経営が急速に悪化している米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)と米フォード・モーターの2社も、新型エンジンの開発などで提携交渉を進めていると報道されている。GMが研究中の電気自動車技術も協力分野になり得るとの観測が広がっており、電気自動車をめぐる開発競争は世界規模で活発化している。

   ただ、電気自動車にも課題は山積している。高額なリチウムイオン電池が使用されるため、製造コストはガソリン車の2倍以上とされる。三菱自動車はアイミーブの価格を補助金込みで250万〜300万円にしたい考えだが、ガソリン車と比べればなお高額だ。さらに、1回の充電で走れる距離は通常、ガソリン車の半分以下。各社は長距離走行がどれだけ可能な車両を開発できるかにもしのぎをけずっている。

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