ティッシュでできる国際貢献 「トイレ」を東ティモールに

2008/6/20 20:50

   王子ネピア(東京・中央)は日本ユニセフ協会と、2002年に独立した東ティモールのトイレと水の問題を改善する「nepia 千のトイレプロジェクト」を立ち上げた。

笑顔あふれる東ティモールの子どもたち
笑顔あふれる東ティモールの子どもたち

   2008年7月1日~10月31日のキャンペーン期間中、王子ネピアが販売するティッシュペーパーやトイレットペーパーといった対象商品を購入すると、売り上げの一部がユニセフを通じて、東ティモールのトイレ建設・修復に当てられる。現地の住民に衛生習慣の普及・定着を図るための教育にも活用される。

   農村部を中心に、1000世帯の家庭用トイレの建設と小学校15校でのトイレの新設、または修復を目指す。小学校には手洗い場がついた、男女別のトイレを設置する。

世界の水と衛生の問題に関心を持つきっかけに

記者発表に出席したアルベス駐日東ティモール大使、王子製紙・山本信能副社長、王子ネピア・林社長(左から)
記者発表に出席したアルベス駐日東ティモール大使、王子製紙・山本信能副社長、王子ネピア・林社長(左から)

   同プロジェクトの開始にあたって、6月19日には記者発表が行われた。この席で王子ネピア・林孝治社長は、

「東ティモールの子どもたちとその家族の命と健康を守ると同時に、日本の消費者の皆様が世界の水と衛生の問題に関心を持ち、理解を深めるきっかけとなればうれしく思います」

    と話した。

   また、来賓として招かれたドミンゴス・サルメント・アルベス駐日東ティモール大使は、王子ネピアと日本ユニセフ協会に謝意を表し、

「今回のプロジェクトによって、東ティモールと日本両国の人々が、より強固なつながりを持つようになると思います」

と語った。

   東ティモールでは、水と衛生施設の整備が緊急の課題だ。2006年のユニセフ東ティモール事務所の調査によると、農村部人口の77%がトイレを使えない環境にある。5歳未満の子どもの5人に一人が下痢を患っており、5歳未満児の死亡率は、出生1000人あたり130人に達する。これは開発途上国の平均をはるかに上回っており、衛生事情は厳しい。

   当地ではユニセフが2006年から「水と衛生に関する支援活動」を実施。トイレの建設と衛生に関する啓発を進めてきたが、「nepia 千のトイレプロジェクト」は同活動をサポートする形で行われることになる。

   実際のトイレの建設など、同プロジェクトの進行はウェブサイトで公表される予定だ。

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