空には国境が無い 美しい地球を次世代へ伝えたい

2008/7/25      このエントリーを含むはてなブックマーク はてなRSSに追加 この記事をBuzzurlにブックマークする この記事をクリップ!   Yahoo!ブックマークに登録   newsing it!    
米アンカレジ発ドイツ・フランクフルト行きの航空機から見たカナダ・バンクス島沖の写真

米アンカレジ発ドイツ・フランクフルト行きの航空機から見たカナダ・バンクス島沖の写真(2008年6月、小林宏之機長撮影)。独立行政法人海洋研究開発機構は「海氷の大規模融解を裏づける貴重な資料」と評価する。

高度4万フィート(約1万2千メートル)。富士山の3倍以上の高さを巡航する国際線旅客機のコックピット(操縦席)からは、雲の少ない日には約400キロメートル四方を見渡すことができる。水平線に昇る朝日と青い空。見渡す限り続く地平線に沈む夕日。一面に広がる氷河や森林など壮大で美しい自然の姿――。日本航空(JAL)では現在、国境を超えて航空機を運航する航空会社の特長を活かした社会貢献のあり方を探り、積極的に推進している。

美しい地球の尊さを次世代に伝えたい――
機長の熱意から始まった社会貢献

4年前の北極海。海はほとんど氷に覆われていた(2004年8月、小林宏之機長撮影)
4年前の北極海。海はほとんど氷に覆われていた(2004年8月、小林宏之機長撮影)

日本航空のベテラン機長、小林宏之さん(61)が、窓の外の景色の異変に気づいたのは、1990年代の半ばだった。氷結の海が融けた夏の北極海や、後退するアラスカの氷河、進行する砂漠化。「地球温暖化の影響が進んでいることが、空からはっきり見えたのです」。
 操縦席から感じるのは、空の上には国境がない、ということ。一国が排出するCO2が、遠く北極圏の海に大きな影響を与える。小林さんは「美しい地球の姿を守ることの大切さを、いまこそ後世に伝えていかなければ」と思い立ち、安定航行の折を見て、自然環境の現状をカメラに収めてきた。そして同僚の機長たちとともに、撮影した写真をプロジェクターに写しながら、地球環境とJALグループの取組みを紹介する無料の出前講座「そらいく」を全国で開催している。

シベリア・タイガの森林火災
空から早期発見、通報する

子供たちを前に現役機長が地球の美しさを語る無料出前講座「そらいく」の様子(札幌市時計台ホールにて)
子供たちを前に現役機長が地球の美しさを語る無料出前講座「そらいく」の様子(札幌市時計台ホールにて)

講師を務めた機長の松田和也さんは、耳を傾ける子どもたちの真剣さに驚かされた。「旅客機が飛ぶ空は、地球の大切な一部。私たちが見た地球の姿を伝え、子どもたちと地球の将来を考えていきたい」。総合的な学習の時間で「そらいく」を取り上げた小学校からも「子どもたちに環境問題に触れさせ理解させる、とてもよい機会だった」と好評だ。2007年度は全国で11回実施し、今年も申込みを受け付けている。
 このほかにも日本航空では、世界最大のCO2吸収源と言われるシベリア・タイガの森林火災を早期発見して通報する「空飛ぶ森林警備隊」の活動や、国立環境研究所などによる「地球温暖化をもたらす大気変動のメカニズム解明」の研究にも協力している。現在、地球環境プロジェクト「空のエコ」を推進中の日本航空。日夜、地球を眺めながら飛ぶ、航空機からの社会貢献にこれからも期待が集まる。

samsung 空のエコ・ストーリー
2008年2月11日にJ-WAVE HOLIDAY SPECIAL「JAL MEET THE WORLD」で放送されたラジオCMを映像化したフォトムービー。空のエコ・ストーリー Story1「渡り鳥のように、軽やかに飛ぶ」と、Story2「シベリアを救う森林警備隊」で、美しい写真と音楽を楽しみながら、JALの環境保護の取組みを知ることができる。

日本航空(JAL)グループ
売上高が航空業界世界第3位の航空グループ。世界を代表する航空会社アライアンス「ワンワールド」に加盟。交流の時代である21世紀の旅行・観光・輸送を支える基幹産業の一員として、総合力ある航空輸送グループとして日本と世界の空にネットワークを拡げている。

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